情報セキュリティマネジメント 科目Bの事例問題の解き方
「情報セキュリティマネジメント試験(SG)の科目B、長文の事例問題で何を問われているのか分からない」「科目A の用語は覚えたのに、科目B になると急に解けなくなる」——SG の合否を分けるのは、ほぼ 科目B の事例問題 です。本記事は、長文事例が読めない・状況判断で迷う人に向けて、科目B の読み方の手順と頻出テーマを整理します。なお、SG の科目B に アルゴリズム(擬似言語)は出ません。基本情報(FE)の科目B とは中身がまったく違う点を最初に押さえてください。
本記事は 過去問AI が独自にまとめた学習ガイドです。試験形式・出題範囲の最新情報は必ず IPA 公式ページ で確認してください。
SG の科目Bとはどんな試験か
SG は 2023 年から CBT 通年方式になり、従来の午前・午後区分が廃止され、科目A・科目B の 2 科目構成になりました。
- 科目A:四肢択一式・48 問。数行程度の短い問題文に答える基礎知識の問題
- 科目B:多肢選択式・12 問。長文の事例(ケーススタディ)が提示され、その状況に対して適切な対応を選ぶ応用問題
両科目を合わせて 60 問・120 分、合格は科目A・科目B の総合評価点が 1000 点満点で 600 点以上(IRT による採点)です。旧制度のように「各科目で 60% 取らないと不合格」ではなく、科目A・科目B を合算した総合点で判定される点が現行制度の特徴です。合格基準と採点の仕組みの詳細は 情報セキュリティマネジメントは何点で合格?(総合評価点とIRT採点) で整理しています。
問題数は科目A のほうが多いですが、1 問あたりの重さは科目B が格段に上です。短文知識問題の科目A に対し、科目B は長文を読み解いて運用判断を下す力が問われます。多くの受験者がつまずくのはこの科目B です。
なぜ科目Bでつまずくのか
科目B が解けない原因は、知識不足というより 長文事例の読み方の手順が無い ことにあります。典型的なつまずきは次の 3 つです。
- 登場人物と情報資産の関係が頭に入らない:「A さんは何の担当で、何を守りたいのか」を整理しないまま読み進め、設問で混乱する
- 状況を読み切る前に選択肢に飛びつく:事例の前提を取り違えたまま「それっぽい対策」を選んで外す
- 科目A の用語が事例と結びついていない:用語は暗記したが、実際の業務シナリオでどう使うかがイメージできない
つまり「セキュリティが分からない」のではなく、事例の状況を構造化して読む練習が足りない だけのケースが大半です。
解き方の手順
手順1:登場人物・情報資産・脅威を整理して読む
科目B の事例には必ず「誰が・何を守りたくて・どんな脅威があるか」という構造があります。読みながら、次の 3 点を頭の中(または問題用紙の余白)で整理します。
- 登場人物(情報システム部、利用者、委託先、経営層など)とその役割
- 守るべき情報資産(顧客情報、設計データ、社内規程など)
- 想定される脅威(マルウェア、誤操作、内部不正、紛失など)
この 3 点が見えると、設問が「どのリスクに対する対策を問うているのか」が一気に明確になります。
手順2:設問を先に読んでから本文に戻る
長文を最初から最後まで精読してから設問を見ると、時間が足りなくなります。設問を先に読み、何を問われるかを把握してから本文の該当箇所を探す のが基本です。事例全体の細部を覚える必要はなく、設問に関係する段落を集中して読みます。
手順3:「最も適切」を運用の視点で選ぶ
科目B は「最も適切なものはどれか」を問う形が中心です。技術的に正しいだけでなく、その組織の状況・規程・コストの中で現実的に運用できる対策 が正解になりやすいのが特徴です。「理想論として正しいが、この会社の体制では回らない」選択肢は外れやすい、という運用目線で消去法を使います。
手順4:科目Aの知識を事例に当てはめる練習をする
科目B の土台は科目A の知識です。用語を暗記するだけでなく、「この用語は、どんな場面で・何のために使うのか」を一段深く理解しておくと、初見の事例にも対応できます。科目A の演習をするときから、単なる正誤だけでなく「なぜこの対策が必要なのか」を意識すると、科目B にそのまま効いてきます。
科目B の頻出テーマ
科目B の事例で扱われる状況は、おおむね次のテーマに集約されます。
- インシデント対応:マルウェア感染・情報漏えい発生時の初動と報告体制
- 情報資産管理・リスクアセスメント:資産の重要度評価、リスクの特定と対応の優先順位
- アクセス制御・利用者管理:権限の最小化、退職者・異動者のアカウント管理
- 組織的対策・規程運用:情報セキュリティポリシー、利用者教育、委託先(外部委託)の管理
- 物理的・人的対策:持ち出し管理、ソーシャルエンジニアリングへの備え
いずれも「この状況で最も適切な対応はどれか」を問う形です。暗記ではなく、状況に当てはめて判断する 練習が効きます。
時間配分の考え方
科目A 48 問と科目B 12 問を合わせて 120 分です。科目A の短文問題を手早く片付け、重い科目B の事例にしっかり時間を残す のが基本戦略です。事例問題は読解に時間がかかるため、科目A に時間を使いすぎると科目B で焦ることになります。本番前に通しで時間を計りながら解き、科目B に十分な時間を残せるペースをつかんでおきましょう。
詰まったら AI コパイロットに聞く
過去問AI の 情報セキュリティマネジメントの問題 では、AI コパイロットにこう質問できます。
- 「この事例の登場人物と守るべき情報資産を整理して」
- 「この状況で最も優先すべき対策とその理由を説明して」
- 「この用語が実際の業務でどう使われるか、例を挙げて」
長文事例を 構造化して読む過程を AI が手伝ってくれる ので、独学でも「何を問われているか分からない」状態から抜け出しやすくなります。
FE の科目Bとの違い
同じ「科目B」でも、SG と基本情報(FE)では中身がまったく違います。
- SG の科目B:情報セキュリティの 事例問題。アルゴリズムは出ない
- FE の科目B:アルゴリズム(擬似言語) が中心。トレース力が問われる
「科目B が苦手」と検索してたどり着いた人は、自分が受けるのがどちらの試験かを取り違えないよう注意してください。FE の科目B(アルゴリズム)の対策は 基本情報技術者 科目B完全対策 にまとめています。SG を取るか迷っている段階の人は、情報セキュリティマネジメント試験を取る意味はあるか も参考にしてください。
まとめ
- SG は科目A(48 問・四肢択一)+科目B(12 問・長文事例)の計 60 問・120 分、総合 600 点以上で合格
- 合否を分けるのは長文の 科目B 事例問題。アルゴリズムは出ない
- 解き方は「登場人物・情報資産・脅威を整理 → 設問先読み → 運用視点で最適解」を手順化する
- 頻出はインシデント対応・リスクアセスメント・アクセス制御・組織的対策
- 科目A の知識を「どんな場面で使うか」まで理解しておくと事例に効く
よくある質問
Q. SG の科目B でアルゴリズム(擬似言語)は出ますか? 出ません。アルゴリズム・擬似言語が出るのは基本情報技術者(FE)の科目B です。SG の科目B は情報セキュリティの長文事例問題(ケーススタディ)で、状況に応じた適切な対応を選ぶ多肢選択式です。同じ「科目B」という名称でも中身がまったく違う点に注意してください。
Q. 科目Bは何問出ますか?合格基準は? 科目B は 12 問です。科目A の 48 問と合わせて 60 問・120 分で、科目A・科目B の総合評価点が 1000 点満点で 600 点以上だと合格です(IRT による採点)。旧制度のように各科目で 60% を取る必要はなく、合算の総合点で判定されます。
Q. 長文の事例問題が読めません。どう対策すればよいですか? 「誰が・何を守りたくて・どんな脅威があるか」を整理しながら読む手順を身につけるのが基本です。設問を先に読んで何を問われるかを把握し、本文の該当箇所だけを集中して読みます。技術的な正しさだけでなく、その組織で現実的に運用できる対策を選ぶ運用視点も重要です。
Q. 科目Aの勉強だけで科目Bも解けますか? 科目A の知識は科目B の土台になりますが、用語を暗記するだけでは事例問題に対応しきれません。「その用語が実際の業務でどう使われるか」まで理解し、状況に当てはめて判断する練習を別途しておく必要があります。科目A 演習の段階から「なぜこの対策が必要か」を意識すると科目B に効きます。