ディープフェイクは、AI(特に深層学習)技術を用いて、実在の人物の顔や音声を合成・改変する技術です。AI技術によって加工されたCEOの音声を用いて送金を指示する行為は、このディープフェイクを悪用した詐欺攻撃に該当します。
令和6年度 秋期 高度試験共通 午前I 問13
ディープフェイクを悪用した攻撃に該当するものはどれか。
選択肢
解説
結論 → 詳細 → 補足 の 3 層構成
展開閉じる
解説
結論 → 詳細 → 補足 の 3 層構成
各選択肢の解説
- ア
AI 技術によって加工した CEO の音声を使用して従業員に電話をかけ、指定した銀行口座に送金するよう指示した。
正しいです。ディープフェイクとは、深層学習などのAI技術で実在の人物の顔や声を本物らしく合成・加工したものです。CEOの声をAIで合成して電話で送金を指示する行為は、ディープフェイクを使ったなりすまし詐欺にあたります。
- イ
企業のPCをランサムウェアに感染させ、暗号化したデータを復号するための鍵と引き換えに、指定した方法で暗号資産を送付するよう指示した。
誤りです。これは、PC内のデータを暗号化し、復号鍵と引き換えに暗号資産を要求するランサムウェア攻撃です。AIで合成したCEOなど実在人物の声や映像でなりすまして指示する手口であれば、ディープフェイクの悪用にあたります。
- ウ
企業の秘密情報を含むデータを不正に取得したと誤認させる電子メールを従業員に送付し、不正に取得したデータを公開しないことと引き換えに、指定した方法で暗号資産を送付するよう指示した。
誤りです。これは、実際には盗んでいないデータを盗んだと思い込ませ、公開しない代わりに金銭を要求するブラフ(はったり)型の恐喝メールです。ディープフェイクといえるのは、AIで合成した実在人物の偽の音声や映像を使ってだます手口です。
- エ
ディープウェブにて入手した認証情報でCEOの電子メールアカウントに不正にログインして偽りの電子メールを従業員に送付し、指定した銀行口座に送金するよう指示した。
誤りです。これは、不正に入手した認証情報でCEO本人のメールアカウントを乗っ取り、送金を指示するビジネスメール詐欺(BEC)です。なりすましの手段はアカウントの不正利用です。AIでCEOの声や顔を合成して指示する形であれば、ディープフェイクの悪用になります。
分野「セキュリティ」の学習ポイント
この問題の理解を「分野全体の力」に広げるための足がかり
- 何が問われるか
- 脅威モデル・暗号方式(共通鍵/公開鍵/ハッシュ)・認証/認可・主要攻撃と対策の対応関係。
- 学習の進め方
- OWASP Top 10 と各対策、CVE/CVSS、認証プロトコル(OAuth/OIDC/SAML)を表で整理しておく。
- 関連キーワード
- 公開鍵暗号ハッシュデジタル署名OAuthSQLインジェクションXSSCSRFOWASP
この問題を AI と深掘りする
用語解説・選択肢分析・類題生成をその場で対話。クイズモードでは解答→解説がゼロ遷移。
関連する問題
セキュリティ の他の問題
- 高度試験共通2009年度 秋期 午前I 問14公開鍵暗号方式を用いて送信者が文書にディジタル署名を行う場合、文書が間違いなく送信者のものであることを受信者が確認できるものはどれか。
- 高度試験共通2009年度 秋期 午前I 問15JIS Q 2001:2001 に規定されたリスク算定の定量的評価を、組織のセキュリティ対策の優先度を検討するリスク分析に適用したものはどれか。
- 高度試験共通2009年度 春期 午前I 問14ISMS 適合性評価制度における情報セキュリティ基本方針に関する記述のうち、適切なものはどれか。
- 高度試験共通2009年度 春期 午前I 問15企業内情報ネットワークやサーバにおいて、通常のアクセス経路以外で、侵入者が不正な行為に利用するために設置するものはどれか。
- 高度試験共通2009年度 春期 午前I 問22情報システムの安全性のコントロールに関係する監査証跡はどれか。
他年度の「セキュリティ」問題
高度試験共通 の同じ分野を年度をまたいで演習する
- 令和7年度 秋期高度試験共通 午前I 問12サイバー攻撃の攻撃段階をモデル化したサイバーキルチェーンにおいて、“エクスプロイト”に該当する行為はどれか。
- 令和5年度 秋期高度試験共通 午前I 問12パスワードクラック手法の一種である、レインボーテーブル攻撃に該当するものはどれか。
- 令和4年度 秋期高度試験共通 午前I 問12デジタル証明書が失効しているかどうかをオンラインで確認するためのプロトコルはどれか。
- 令和3年度 秋期高度試験共通 午前I 問12IoT 推進コンソーシアム、総務省、経済産業省が策定した“IoT セキュリティガイドライン(Ver 1.0)”における“要点 17. 出荷・リリース後も安全安心な状態を維持する”に対策例として挙げられているものはどれか。
- 令和2年度 10月試験高度試験共通 午前I 問12PC からサーバに対し, IPv6 を利用した通信を行う場合,ネットワーク層で暗号化を行うときに利用するものはどれか。
高度試験共通 の学習ガイド
情報処理安全確保支援士のメリット|年収・転職・登録制資格の価値
情報処理安全確保支援士(SC・登録セキスペ)取得のメリットを、年収・転職市場・業務範囲・登録制資格の側面から解説。費用対効果と登録後の維持コストもまとめます。
情報処理安全確保支援士 午後(記述式)対策|記述問題の答え方と頻出テーマ
情報処理安全確保支援士(SC)の午後は記述式(2023年秋から午後I・II統合で150分・4問中2問選択)。記述問題の答え方・頻出テーマ(インシデント対応・ゼロトラスト・クラウドセキュリティ)ごとの解答の組み立て方を紹介します。
情報処理安全確保支援士試験 出題傾向の最新分析【2026年最新】|増えた論点・捨て論点
情報処理安全確保支援士試験の直近2年の出題傾向を分析し、増加している新論点・減少している論点・捨てて良い論点を整理。学習計画の優先度付けに活用できます。
情報処理安全確保支援士試験 過去問の解き方完全ガイド|AI解説で時短する5ステップ
情報処理安全確保支援士試験の過去問を効率的に回すための5ステップを紹介。AIコパイロットを使った時短解説の取り方、復習タイミング、選択肢分析の手順までまとめました。