Wi-Fi AllianceのEnhanced Openは、WPA3™の技術を基盤とした仕様で、公衆無線LANなどのオープンなWi-Fiネットワークにおいて、パスワード入力なしに通信を自動的に暗号化することを可能にします。これにより、利用者は手軽に接続でき、かつプライバシー保護が向上します。
令和6年度 春期 情報処理安全確保支援士 午前II 問12
不特定多数の利用者に無料で開放されている公衆無線LANサービスのアクセスポイントと端末で利用される仕様として、Wi-Fi Alliance の Enhanced Open によって新規に規定されたものはどれか。
選択肢
解説
結論 → 詳細 → 補足 の 3 層構成
展開閉じる
解説
結論 → 詳細 → 補足 の 3 層構成
各選択肢の解説
- ア
端末でのパスワードの入力で、端末からアクセスポイントへの接続が可能となる仕様
誤りです。端末でパスワードを入力してアクセスポイントに接続する方式は、事前共有鍵(PSK)を使うWPA2-Personalや、パスワードを基にSAEで鍵交換するWPA3-Personalなどとして以前から規定されています。Enhanced Openで新しく規定されたものではありません。Enhanced Openの仕様にするなら「パスワードを入力しなくても、端末とアクセスポイントとの通信を暗号化できる」とする必要があります。
- イ
端末でのパスワードの入力で、端末とアクセスポイントとの通信の暗号化が可能となる仕様
誤りです。パスワードを入力して、それを基に通信を暗号化する方式は、WPA2-PersonalのPSKやWPA3-PersonalのSAEとして既に規定されています。Enhanced Openは、不特定多数に開放する公衆無線LANでパスワードを不要にすることが目的です。「パスワードの入力で」を「パスワードの入力なしに」に直すと、Enhanced Openの仕様になります。
- ウ
端末でのパスワードの入力なしに、端末からアクセスポイントへの接続が可能となる仕様
誤りです。パスワードなしで接続できるだけの方式は、従来のオープンシステム認証として以前から存在していました。この方式では通信が暗号化されず、盗聴されるおそれがあります。Enhanced Openはこの問題を解決する仕様なので、「接続が可能となる」を「通信の暗号化が可能となる」に直す必要があります。
- エ
端末でのパスワードの入力なしに、端末とアクセスポイントとの通信の暗号化が可能となる仕様
正しいです。Enhanced OpenはOWE(Opportunistic Wireless Encryption、RFC 8110)に基づく仕様です。接続時にDiffie-Hellman鍵交換を行って端末ごとに暗号鍵を生成するため、パスワードを入力しなくても端末とアクセスポイントとの通信を暗号化できます。
分野「ネットワークセキュリティ」の学習ポイント
この問題の理解を「分野全体の力」に広げるための足がかり
- 何が問われるか
- 本問の分野で問われる代表的な知識・用語の整理。
- 学習の進め方
- 正解/誤答の選択肢ごとに「なぜ正しい / なぜ違うのか」を1行ずつ言語化すると定着する。
この問題を AI と深掘りする
用語解説・選択肢分析・類題生成をその場で対話。クイズモードでは解答→解説がゼロ遷移。
関連する問題
ネットワークセキュリティ の他の問題
- 情報セキュリティスペシャリスト2009年度 秋期 午前II 問2ブラウザが Web サーバとの間でSSLで通信する際、ディジタル証明書に関する警告メッセージが表示される原因となり得るものはどれか。
- 情報セキュリティスペシャリスト2009年度 秋期 午前II 問5企業のDMZ上で1台の DNS サーバをインターネット公開用と社内用で共用している。この DNS サーバが,DNS キャッシュポイズニングの被害を受けた結果,引き起こされ得る現象はどれか。
- 情報セキュリティスペシャリスト2009年度 秋期 午前II 問6NIDS(ネットワーク型IDS)を導入する目的はどれか。
- 情報セキュリティスペシャリスト2009年度 秋期 午前II 問11パケットフィルタリング型ファイアウォールのフィルタリングルールを用いて、本来必要なサービスに影響を及ぼすことなく防げるものはどれか。
- 情報セキュリティスペシャリスト2009年度 秋期 午前II 問13レイヤ2スイッチや無線LANアクセスポイントで接続を許可する仕組みはどれか。
他年度の「ネットワークセキュリティ」問題
情報処理安全確保支援士 の同じ分野を年度をまたいで演習する
- 令和7年度 秋期情報処理安全確保支援士 午前II 問7問7 送信元 IPアドレスがA,送信元ポート番号が80/tcp, 宛先IPアドレスがホストに割り振られていない未使用の IP アドレスである SYN/ACK パケットを大量に観測した場合,推定できる攻撃はどれか。
- 令和5年度 秋期情報処理安全確保支援士 午前II 問13DNSSEC に関する記述のうち、適切なものはどれか。
- 令和4年度 秋期情報処理安全確保支援士 午前II 問4DoS攻撃の一つである Smurf 攻撃はどれか。
- 令和3年度 秋期情報処理安全確保支援士 午前II 問6ファイアウォールにおけるステートフルパケットインスペクションの特徴はどれか。
- 令和2年度 10月試験情報処理安全確保支援士 午前II 問12Web サーバが HTTP over TLS (HTTPS) 通信の応答で cookie に Secure 属性を設定するときの Web サーバ及び Web ブラウザの処理はどれか。
情報処理安全確保支援士 の学習ガイド
情報処理安全確保支援士のメリット|年収・転職・登録制資格の価値
情報処理安全確保支援士(SC・登録セキスペ)取得のメリットを、年収・転職市場・業務範囲・登録制資格の側面から解説。費用対効果と登録後の維持コストもまとめます。
情報処理安全確保支援士 午後(記述式)対策|記述問題の答え方と頻出テーマ
情報処理安全確保支援士(SC)の午後は記述式(2023年秋から午後I・II統合で150分・4問中2問選択)。記述問題の答え方・頻出テーマ(インシデント対応・ゼロトラスト・クラウドセキュリティ)ごとの解答の組み立て方を紹介します。
情報処理安全確保支援士試験 出題傾向の最新分析【2026年最新】|増えた論点・捨て論点
情報処理安全確保支援士試験の直近2年の出題傾向を分析し、増加している新論点・減少している論点・捨てて良い論点を整理。学習計画の優先度付けに活用できます。
情報処理安全確保支援士試験 過去問の解き方完全ガイド|AI解説で時短する5ステップ
情報処理安全確保支援士試験の過去問を効率的に回すための5ステップを紹介。AIコパイロットを使った時短解説の取り方、復習タイミング、選択肢分析の手順までまとめました。