事業者であるホテルに求められる対応を問う設問。
令和7年度 精神保健福祉士 共通科目 問56
視覚障害のあるAさんは,出張に際して用務地に近いホテルを予約した。用務が終わり,ホテルにチェックインしようとしたところ,チェックインは,備え付けのタブレット端末で行うよう言われた。しかし,視覚障害のあるAさんは,タッチパネル式のタブレット端末を利用することができずに困ってしまった。
次の記述のうち,視覚障害者がホテルを利用できるよう,予めの準備も含め,ホテルが法令に基づき行うことが求められる対応として,適切なものを2つ選びなさい。
(注)1 「障害者情報アクセシビリティ・コミュニケーション施策推進法」とは,「障害者による情報の取得及び利用並びに意思疎通に係る施策の推進に関する法律」のことである。
2 「バリアフリー法」とは,「高齢者,障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」のことである。
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改正障害者差別解消法(2024年4月施行)で合理的配慮の提供が事業者にも義務化されたため、代わりのチェックイン方法を用意しておくことが求められる。従業員研修などの環境整備も求められる。特定の設備の撤去や導入を法が直接義務付けているわけではない。
各選択肢の解説
- 1
ホテルが導入したタッチパネル式のチェックインシステムは,「障害者情報アクセシビリティ・コミュニケーション施策推進法」が求めるユニバーサルなシステムに合致しないので,撤去する。
障害者情報アクセシビリティ・コミュニケーション施策推進法は、国や自治体の施策推進の責務などを定めた理念的な法律である。事業者に特定のタッチパネル式システムの撤去を義務付けるものではない。
- 2
「バリアフリー法」に基づき定められた建築物移動等円滑化基準に従い,視覚障害者が使用できる点字ディスプレイを用いたチェックインシステムを導入する。
建築物移動等円滑化基準は、出入口、廊下、便所、案内設備など建物の構造・設備に関する基準である。点字ディスプレイ付きチェックインシステムの導入を求めるものではない。
- 3
タブレット端末でのチェックイン以外のチェックイン方法を合理的配慮の提供として利用できるようにしておく。
改正障害者差別解消法により、事業者は障害者からの申出に応じた合理的配慮の提供が義務となった。対面での手続など、タブレット以外のチェックイン方法を用意しておくことは適切な対応である。
- 4
タッチパネル式のチェックインシステムを利用できない者に対しては,その旨の事前連絡を必須として求める。
タッチパネルを使えない人にだけ事前連絡を必須とするのは、障害を理由に不利な条件を課すことになり、不当な差別的取扱いにあたるおそれがある。合理的配慮は、その場の申出に柔軟に応じるのが基本である。
- 5
視覚障害を含む障害のある利用者への適切なサービス提供のために,従業員向けの研修に努める。
障害者差別解消法は、事業者に対し、合理的配慮を的確に行うための環境整備に努めるよう求めている。従業員への研修は、事業分野ごとの対応指針でも示されている取組みであり、適切である。
出典:公益財団法人社会福祉振興・試験センター 第28回(令和7年度)精神保健福祉士国家試験 共通科目 問題56。解説は過去問AIが独自に作成したもので、公益財団法人社会福祉振興・試験センターとは関係ありません。
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