情報処理技術者試験は同じ日に複数区分を受けられる?
「基本情報と応用情報を一度に受けたい」「同じ試験日に高度試験を2つ受けられないか」——複数の試験区分を効率よく取りたい人ほど気になるのが 併願(同時受験)ができるか という疑問です。結論から言うと、同じ試験日に複数の区分を同時受験することはできません。一方で、試験方式の違いをうまく使えば 1年で複数の試験に挑戦する ことは十分に可能です。本記事はその可否と、複数区分を計画的に取る受け方を整理します。
本記事は 過去問AI が独自にまとめた学習ガイドです。試験方式・日程は制度改定で変わることがあります。申込区分・実施方式の最新情報は必ず IPA 公式ページ で確認してください。
結論:同じ試験日に複数区分は受けられない
春期・秋期に紙(PBT 方式)で実施される 応用情報技術者(AP)と高度試験 9 区分 は、いずれも 同じ試験日・同じ時間帯 に実施されます。そのため、1 回の試験回で申し込めるのは 1 区分のみ です。試験運用上も「複数の試験区分を同時に受験することはできない」と案内されています。物理的に同じ時間帯に 2 つの会場・座席には座れないため、これは方式上の制約です。
たとえば「同じ春期に AP(応用情報)と NW(ネットワーク)を両方受ける」「同じ秋期に DB(データベース)と PM(プロジェクトマネージャ)を両方受ける」といった受け方はできません。どちらか 1 区分を選んで申し込むことになります。
なぜ同時受験ができないのか
理由はシンプルで、春秋の PBT 区分はすべて同一日程・同一時間割で組まれている からです。高度試験は午前 I・午前 II・午後 I・午後 II とほぼ丸 1 日かけて実施され、AP も午前・午後で 1 日を使います。複数区分の試験時間が完全に重なるため、同じ受験者が 2 区分を受けることが構造的にできません。
申込時にも「1 区分を選択」する画面になっており、同一試験回で 2 区分を申し込む選択肢自体がありません。
それでも「年に複数」は可能:CBT 通年区分を使う
ここで効いてくるのが 試験方式の違い です。情報処理技術者試験は大きく 2 方式に分かれます。
- CBT 方式(通年いつでも受験可):IT パスポート(IP)・情報セキュリティマネジメント(SG)・基本情報技術者(FE)
- PBT 方式(春期・秋期の年 2 回):応用情報技術者(AP)・高度試験 9 区分
CBT 区分は 自分で受験日を選べる ため、春秋の PBT 区分とは試験日が重なりません。つまり、
- 夏に 基本情報(FE) を CBT で受け、秋に 応用情報(AP) を受ける
- 先に IT パスポート(IP) を CBT で取り、春に高度試験へ挑む
といった「年内に複数の区分へ挑戦する」受け方は問題なくできます。同時受験はできなくても、時期をずらせば 1 年で 2 つ以上の試験を狙える わけです。
区分の組み合わせと受け方の例
| 受けたい組み合わせ | 同じ試験日に併願 | 時期をずらせば |
|---|---|---|
| FE(CBT)+ AP(春秋 PBT) | × | ◯(別日程) |
| IP(CBT)+ SG(CBT) | ×(同時不可・別予約) | ◯(別の日に予約) |
| 高度2区分(例 NW+DB) | × | ◯(春で1つ・秋で1つ) |
| AP + 高度1区分 | × | ◯(春で1つ・秋で1つ) |
CBT 区分どうし(IP・SG・FE)も、それぞれ別々に受験日を予約すれば、同じ月のうちに別の日で受けることもできます。高度試験を 2 区分狙うなら、春で 1 区分・秋で 1 区分 のように年 2 回の試験回を使い分けるのが基本です。
複数区分を計画的に取るには
「同時には受けられない」と分かれば、あとは どの順序で・どの試験回に何を受けるか を逆算するだけです。年代やキャリア目標に合わせた取得順序は IT資格 年代別ロードマップ に、申込から受験当日までの流れは IPA試験の申し込み〜受験当日までの流れ にまとめています。
複数区分を狙う人は、通年で受けられる CBT 区分(FE など)を「いつでも挑戦できる枠」として先に押さえ、春秋に 1 回しかない PBT 区分(AP・高度試験)を「逃せない本命枠」として計画に固定すると、年間スケジュールが立てやすくなります。
なお、応用情報や高度試験についても 今後 CBT 化が予定 されており、日程の自由度は今後さらに高まる方向です。最新の実施方式・日程は申込前に必ず IPA 公式ページ で確認してください。
まとめ
- 春秋の PBT 区分(AP・高度試験)は同一試験日・同一時間帯のため、同じ試験日に複数区分は同時受験できない(1 区分のみ申込)
- ただし CBT 通年区分(IP・SG・FE)は受験日を選べるので、PBT 区分と 時期をずらせば年に複数の試験へ挑戦できる
- 高度試験を 2 区分狙うなら春で 1 つ・秋で 1 つ、と年 2 回の試験回を使い分ける
- 取得順序はロードマップ、申込手順は申込フロー記事で逆算しておく
- 制度は CBT 化で日程が柔軟になる方向。最新の実施方式は IPA 公式で確認する
よくある質問
Q. 同じ試験日に基本情報と応用情報を両方受けられますか? 同じ日に同時受験はできません。ただし基本情報(FE)は CBT 方式で通年受験できるため、応用情報(春秋の紙の試験)とは試験日が別になります。FE を先に CBT で取り、その後の春期または秋期に応用情報を受ける、という形なら 1 年で両方に挑戦できます。
Q. 同じ秋期に高度試験を2区分受けられますか? 受けられません。高度試験 9 区分はすべて同じ試験日・同じ時間帯に実施されるため、1 回の試験回で申し込めるのは 1 区分だけです。2 区分を狙う場合は、春期で 1 区分・秋期で 1 区分のように試験回を分けて受験します。
Q. なぜ複数区分を同時に受けられないのですか? 春秋に紙で実施される区分は、すべて同一日程・同一時間割で組まれているためです。高度試験は午前 I から午後 II までほぼ丸 1 日かかり、各区分の試験時間が重なるので、同じ受験者が 2 区分を受けることが構造的にできません。
Q. 1年で複数の情報処理技術者試験に合格することはできますか? できます。同時受験はできませんが、通年受験の CBT 区分(IP・SG・FE)と春秋の PBT 区分は試験日が別なので、時期をずらせば 1 年に複数の試験へ挑戦できます。学習時間が確保できるかが現実的な制約になるため、取得順序を年代別ロードマップで逆算しておくとよいでしょう。