2024年5月試験 実技 問4
法令基準日 2023-10-01
問題
大津さんは、投資信託への投資を検討するに当たり、FPの細井さんから候補である3ファンドの過去3年間の運用パフォーマンスについて説明を受けた。FPの細井さんが下記<資料>に基づいて説明した内容の空欄(ア)~(ウ)にあてはまる語句および数値の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。 <資料> ファンド名 収益率 標準偏差 KXファンド 5.70% 6.50% KYファンド 3.00% 2.00% KZファンド 4.50% 10.00% ※無リスク金利は0.50%とする。 <FPの細井さんの説明> ・ 「資料の過去3年間の実績から比較すると、一番リスクが高いのは( ア )といえます。」 ・ 「シャープレシオにより投資効率を考えると、最も効率的なのは( イ )で、そのシャープ レシオの値は( ウ )です。」
図表・資料の画像を見る
図表と資料の配置を原典の該当部分から表示しています。問題文は上のテキストで読めます。

公式模範解答を見る
4. (ア)KZファンド (イ)KYファンド (ウ)1.25
表記・単位・複数空欄の組合せは公式模範解答に合わせています。配点は協会非公表です。
解き方・判断の根拠
【(ア)リスク】リスクは収益率のばらつきを表す標準偏差で比べます。標準偏差は KX 6.50%、KY 2.00%、KZ 10.00% なので、リスクが最も高いのは KZファンドです。 【(イ)(ウ)シャープレシオ】計算式は、シャープレシオ=(収益率-無リスク金利)÷標準偏差 です。無リスク金利は0.50%です。 ・KX:(5.70%-0.50%)÷6.50%=5.20÷6.50=0.80 ・KY:(3.00%-0.50%)÷2.00%=2.50÷2.00=1.25 ・KZ:(4.50%-0.50%)÷10.00%=4.00÷10.00=0.40 いずれも割り切れるので、端数処理は不要です。シャープレシオが最も大きい KYファンドが最も効率的で、その値は1.25です。 したがって、(ア)KZファンド、(イ)KYファンド、(ウ)1.25 となり、正解は4です。
各選択肢の理由
1.不適切。(ア)は誤りです。標準偏差が最大なのは KZファンド(10.00%)で、KXファンド(6.50%)ではありません。(イ)KYファンドは正しいです。(ウ)1.50は誤りで、KYファンドのシャープレシオは(3.00-0.50)÷2.00=1.25です。
2.不適切。(ア)は誤りです。KYファンドの標準偏差2.00%は3ファンドで最小で、リスクが最も低いファンドです。(イ)も誤りで、KZファンドのシャープレシオは3ファンドで最小です。(ウ)0.45も誤りで、KZファンドの実際の値は(4.50-0.50)÷10.00=0.40です。
3.不適切。(ア)KZファンドは正しいです。(イ)は誤りで、KXファンドのシャープレシオ0.80は KYファンドの1.25より小さく、最も効率的ではありません。(ウ)0.80は KXファンドの値としては計算上正しいです。ただし、最も効率的なファンドの値ではないため、この組み合わせは誤りです。
4.適切。(ア)は標準偏差最大の KZファンド(10.00%)です。(イ)はシャープレシオ最大の KYファンドで、(ウ)はその値1.25です。いずれも正しいです。
出典:日本FP協会 2級ファイナンシャル・プランニング技能検定 実技試験(資産設計提案業務)2024年5月試験。改行・空白を整え、図表がある設問では原典の該当箇所を画像で併記。