フォールトトレラントシステムとは、システムの一部に障害が発生しても、システム全体としての機能を維持し続けることができるように設計されたシステムです。この実現に不可欠なのは、選択肢アです。システム構成に冗長性(ぜいじょ・予備)を持たせることで、仮に部品が故障しても、代替の部品がすぐに機能を引き継ぎ、システム全体への影響を最小限に抑え、処理を継続できるようにします。これは「二重化」などの手法で実現されます。選択肢イは障害発生時の原因究明や復旧に役立つ「ログ記録」であり、ウは障害発生後の復旧を支援する「バックアップ」です。これらはフォールトトレラントシステムを補完する技術ですが、障害発生時にも処理を継続させるための直接的な手段ではありません。選択肢エは「ユーザビリティ」や「エラーハンドリング」の考え方であり、障害の発生確率を低減させたり、軽微なものにしたりする効果はありますが、フォールトトレラントシステムの本質ではありません。したがって、障害発生時にもシステムを稼働させ続けるための最も重要な要素は、冗長性による継続処理能力の確保です。
基本情報技術者2012年度 春期午前問 16
2012年度 春期 基本情報技術者 午前 問16
難度
標準
フォールトトレラントシステムを実現する上で不可欠なものはどれか。
選択肢
アシステム構成に冗長性をもたせ、部品が故障してもその影響を最小限に抑えることで、システム全体には影響を与えずに処理を続けられるようにする。
イシステムに障害が発生したときの原因究明や復旧のため、システム稼働中のデータベースの変更情報などの履歴を自動的に記録する。
ウ障害が発生した場合、速やかに予備の環境に障害前の状態を復旧できるよう、定期的にデータをバックアップする。
エ操作ミスが発生しにくい容易な操作にするか、操作ミスが発生しても致命的な誤りとならないように設計する。
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