舌写真には発赤と舌乳頭の萎縮があり、プレドニゾロンとメトトレキサートの服用による免疫抑制もカンジダ感染の背景となる。
第119回(2026年実施) 歯科医師 問題D 問81
81 69 歳の男性。舌の疼痛を主訴として来院した。3 週前から舌全体にひりひりと
した痛みが生じているという。5 年前から関節リウマチで治療を受けている。初診
時の下顔面の写真(別冊No. 27A)と舌の写真(別冊No. 27B)を別に示す。診療録の
一部と検査の結果を表に示す。
診療録の一部
【全身所見】
体温:36.7℃、倦怠感あり、食欲不振あり
【口腔外所見】
顔貌:左右対称、顔色:良好、顎下リンパ節:腫脹なし
【口腔内所見】
舌:圧痛なし、硬結なし 口腔清掃状態:やや不良
全顎的に歯肉軽度腫脹、
嚥下障害なし、開口障害なし
【服用薬】
(お薬手帳より)
・プレドニゾロン
・メトトレキサート
検査結果
白血球数
:7,850/μL
白血球分画
桿状核好中球
:12%
分葉核好中球
:51%
好酸球
: 2%
好塩基球
: 1%
単 球
: 6%
リンパ球
:28%
赤血球数
:410 万/μL
ヘモグロビン
:14.7 g/dL
ヘマトクリット
:43.0%
血小板数
:15 万/μL
ガム試験
:16 mL(基準値10 mL <)
CRP
:0.21 mg/dL
考えられるのはどれか。1 つ選べ。
選択肢
解説
結論 → 詳細 の 2 層構成
展開閉じる
解説
結論 → 詳細 の 2 層構成
詳細Layer 2展開閉じる
ガム試験は16 mLで唾液分泌低下を示さず、Hbも14.7 g/dLで貧血性舌炎は考えにくい。萎縮性カンジダ症を選ぶ。
各選択肢の解説
- a
口腔乾燥症
ガム試験16 mLは基準値10 mLを上回り、口腔乾燥症を主因とする所見に乏しい。
- b
Hunter 舌炎
Hunter舌炎はビタミンB12欠乏に伴う萎縮性舌炎だが、その原因を示す検査・病歴はなく、免疫抑制下のカンジダ症が優先される。
- c
萎縮性カンジダ症
正しい。舌乳頭の萎縮と発赤、灼熱痛、ステロイド・メトトレキサート服用が合致する。
- d
急性骨髄性白血病
急性骨髄性白血病なら血球異常などを疑うが、白血球数、Hb、血小板数にその根拠がない。
- e
Plummer-Vinson 症候群
Plummer-Vinson症候群は鉄欠乏性貧血、嚥下障害、舌炎を組み合わせる。本例はHb正常で嚥下障害もない。
解説・公式出典について
解説は学習支援用に作成したもので、試験実施機関による公式解説ではありません。 事実誤認・選択肢の取り違え・最新法令の反映漏れ等を含む可能性があるため、 重要な判断は必ずリンク先の公式資料でご確認ください。
最終更新:
出典:厚生労働省『第119回歯科医師国家試験』問題D 問81(問題・正答)。解説は独自作成です。
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