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2024年5月試験 実技 問31

法令基準日 2023-10-01

問題

下記<資料>の孝義さんが契約している学資保険Cおよび学資保険Dに関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。 <資料:学資保険Cおよび学資保険Dの「契約のしおり」(一部抜粋)> 支払事由 学資祝金 被保険者が満14歳8ヵ月に達した日の直後の12月1日に生 存していたとき、契約者にお支払いします。 満期祝金 被保険者が保険期間満了時まで生存していたとき、契約者にお 支払いします。 こども死亡保険金 被保険者が死亡したとき、もしくは所定の重度障害状態に該当 されたとき、契約者にお支払いし、契約は消滅します。 育英年金 契約者が死亡したとき、育英年金受取人にお支払いします。 保険料の 払込免除事由 次の場合、将来の保険料の払込みを免除します。 ・ 契約者が保険期間中に死亡したとき ・ 契約者が病気またはケガにより重度障害の状態になったとき 学資保険の 消滅 次の場合、学資保険は消滅します。 ・ 保険期間が満了したとき ・ 被保険者が死亡したとき ・ 次のいずれかにより契約者が死亡したとき ※責任開始の日から3年以内の契約者の自殺 ※育英年金受取人の故意 ※戦争その他の変乱 ※育英年金をお支払いしている場合でも、学資祝金・満期祝金・こども死亡保険金は、育英年金受 取人にお支払いします。

この問題で使う共通設例

同じ大問の前ページにある家族・資産などの条件です。原典PDF 26・27ページ。

【第9問】下記の(問29)~(問34)について解答しなさい。 <設例> 小田孝義さんは、民間企業に勤務する会社員である。孝義さんと妻の真由利さんは、今後の資産形 成や家計の見直しなどについて、FPで税理士でもある東さんに相談をした。なお、下記のデータ はいずれも2024年4月1日現在のものである。 [家族構成] 氏名 続柄 生年月日 年齢 備考 小田 孝義 本人 1983年12月 1日 40歳 会社員(正社員) 真由利 妻 1986年 4月30日 37歳 パートタイマー 菜々美 長女 2017年 6月 3日 6歳 小学生 大雅 長男 2020年10月 3日 3歳 保育園児 [収入金額(2023年)] 孝義さん :給与収入540万円(手取り額)。給与収入以外の収入はない。 真由利さん:給与収入100万円(手取り額)。給与収入以外の収入はない。 [金融資産(時価)] 孝義さん名義 銀行預金(普通預金):140万円 銀行預金(定期預金):280万円 上場株式 :140万円 投資信託 : 60万円 企業型確定拠出年金 :120万円 真由利さん名義 銀行預金(普通預金): 40万円 銀行預金(定期預金): 60万円 銀行預金(外貨預金): 40万円 投資信託 :120万円 個人型確定拠出年金 : 30万円 [住宅ローン] 契約者 :孝義さん 借入先 :YX銀行 借入時期:2016年6月(居住開始時期:2016年6月) 借入金額:3,200万円 返済方法:元利均等返済(ボーナス返済なし) 金利 :全期間固定金利型(年1.3%) 返済期間:30年間 [保険] ・ 定期保険特約付終身保険A:保険金額(終身保険部分)500万円、(定期保険部分)2,800 万円。保険契約者(保険料負担者)および被保険者は孝義さん、 保険金受取人は真由利さんである。 ・ 火災保険B:保険金額2,000万円。地震保険付帯。保険の目的は自宅建物。保険契約者 (保険料負担者)および保険金受取人は孝義さんである。 ・ 学資保険C:満期保険金200万円。保険契約者(保険料負担者)および保険金受取人は孝 義さん、被保険者は菜々美さんである。18歳満期。 ・ 学資保険D:満期保険金200万円。保険契約者(保険料負担者)および保険金受取人は孝 義さん、被保険者は大雅さんである。18歳満期。 [その他] 上記以外の情報については、各設問において特に指示のない限り一切考慮しないこと。

2024年5月試験 実技 問31 の共通設例の図表(原典PDF 26ページ)
1.菜々美さんが15歳になった年の12月1日に生存していた場合、孝義さんに学資保険Cの学資祝 金が支払われる。
2.大雅さんが18歳まで生存していた場合、孝義さんに学資保険Dの満期祝金が支払われる。
3.学資保険Cおよび学資保険Dの契約期間中に孝義さんが病気により重度障害の状態になった場合、 以後の保険料は払込み免除となる。
4.学資保険Cおよび学資保険Dの契約期間中に孝義さんが死亡した場合、相続人にこども死亡保険金 が支払われる。
図表・資料の画像を見る

図表と資料の配置を原典の該当部分から表示しています。問題文は上のテキストで読めます。

2024年5月試験 実技 問31 の図表(原典PDF 30ページ)
公式模範解答を見る

4. 学資保険Cおよび学資保険Dの契約期間中に孝義さんが死亡した場合、相続人にこども死亡保険金 が支払われる。

表記・単位・複数空欄の組合せは公式模範解答に合わせています。配点は協会非公表です。

解き方・判断の根拠

資料の規定と照らし合わせると、選択肢4が最も不適切である。こども死亡保険金は、被保険者(子)が死亡したとき、または所定の重度障害状態になったときに、契約者へ支払われる給付である。契約者(孝義さん)が死亡しても、こども死亡保険金の支払事由にはあたらない。契約者が死亡した場合、育英年金が育英年金受取人に支払われ、将来の保険料の払込みは免除される。さらに資料の※には、育英年金の支払中に学資祝金・満期祝金・こども死亡保険金が生じた場合、受取人は育英年金受取人になると定められている。『相続人』に支払われるという規定は資料のどこにもない。このため選択肢4は二重に資料と矛盾する。選択肢1は菜々美さん(2017年6月3日生)が2032年2月3日に満14歳8ヵ月となり、その直後の12月1日(2032年、15歳になった年)に学資祝金を受け取るため適切。選択肢2は大雅さんを被保険者とする学資保険Dが18歳満期のため適切。

各選択肢の理由

1.適切。設例で菜々美さんは2017年6月3日生、学資保険Cの被保険者。満14歳8ヵ月は2032年2月3日で、直後の12月1日は15歳になる2032年。契約者の孝義さんに支払われる。

2.適切。設例で学資保険Dの被保険者は大雅さん、18歳満期、契約者は孝義さん。18歳まで生存した場合に満期祝金が支払われる。

3.保険料の払込免除事由には『契約者が病気またはケガにより重度障害の状態になったとき』がある。契約者である孝義さんが病気で重度障害状態になれば、以後の保険料の払込みは免除される。資料と一致するため適切。

4.不適切。第一に、こども死亡保険金の支払事由は被保険者(子)の死亡・重度障害であり、契約者の死亡は含まれない。契約者が死亡したときに支払われるのは育英年金で、受取人は育英年金受取人である。第二に、資料の※により、育英年金の支払中に生じた学資祝金・満期祝金・こども死亡保険金の受取人は育英年金受取人となる。『相続人』に支払う規定は資料にない。

出典:日本FP協会 2級ファイナンシャル・プランニング技能検定 実技試験(資産設計提案業務)2024年5月試験。改行・空白を整え、図表がある設問では原典の該当箇所を画像で併記。