各負荷の無効電力を求めて合計する。どちらも遅れ力率なので同符号で加算できる(変圧器自体の無効電力損失は考慮しない)。
令和7年度 上期 第三種電気主任技術者 電力 問17(a)
定格容量750 kV·Aの三相変圧器に遅れ力率0.9の三相負荷500 kWが接続されている。この三相変圧器に新たに遅れ力率0.8の三相負荷200 kWを接続する場合,次の(a)及び(b)の問に答えよ。
(a) 負荷を追加した後の無効電力の値[kvar]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
選択肢
解説
結論 → 詳細 → 補足 の 3 層構成
展開閉じる
解説
結論 → 詳細 → 補足 の 3 層構成
詳細Layer 2展開閉じる
既設負荷(500 kW,遅れ力率0.9):
sinθ₁ = √(1 − 0.9²) = √0.19 ≒ 0.4359
Q₁ = P₁ × sinθ₁ / cosθ₁ = 500 × 0.4359 / 0.9 ≒ 242.2 kvar
補足Layer 3展開閉じる
追加負荷(200 kW,遅れ力率0.8):
sinθ₂ = √(1 − 0.8²) = 0.6
Q₂ = 200 × 0.6 / 0.8 = 150 kvar
負荷追加後の無効電力:
Q = Q₁ + Q₂ ≒ 242.2 + 150 = 392.2 kvar
よって最も近いのは (4) 392 kvar。
各選択肢の解説
- (1)
472
誤り。正しい合計無効電力は Q₁ + Q₂ ≒ 242.2 + 150 = 392.2 kvar であり,472 kvar とは一致しない。
- (2)
525
誤り。525 kvar は合計有効電力700 kWをすべて力率0.8として計算した値(700 × 0.6/0.8 = 525)に等しいが,既設500 kWの力率は0.9なので,負荷ごとに分けて計算すると392.2 kvarになる。
- (3)
339
誤り。339 kvar は合計有効電力700 kWをすべて力率0.9として計算した値(700 × 0.4359/0.9 ≒ 339)に等しいが,追加200 kWの力率は0.8なので,負荷ごとに分けて計算すると392.2 kvarになる。
- (4)
392
正しい。Q₁ ≒ 242.2 kvar(500 kW・力率0.9)と Q₂ = 150 kvar(200 kW・力率0.8)の和は約392.2 kvarで,最も近い。
- (5)
610
誤り。正しい合計無効電力は約392.2 kvarであり,610 kvar とは一致しない。
分野「電力」の学習ポイント
この問題の理解を「分野全体の力」に広げるための足がかり
- 何が問われるか
- 本問の分野で問われる代表的な知識・用語の整理。
- 学習の進め方
- 正解/誤答の選択肢ごとに「なぜ正しい / なぜ違うのか」を1行ずつ言語化すると定着する。
- 関連キーワード
- 電力
この問題を AI と深掘りする
用語解説・選択肢分析・類題生成をその場で対話。クイズモードでは解答→解説がゼロ遷移。
関連する問題
電力 の他の問題
- 第三種電気主任技術者令和6年度 上期 電力 問1水力発電所に関する記述として、誤っているものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。
- 第三種電気主任技術者令和6年度 上期 電力 問2総落差200m、ポンプ水車・発電電動機1台よりなる揚水発電所がある。揚水時・発電時共に流量は100 m³/s、損失水頭は揚水・発電共に総落差の2.5%、ポンプ効率・水車効率共に85%、発電効率・電動機効率共に98%とし、損失水頭及び上記4種の効率は、揚程、落差、出力、入力の変化に…
- 第三種電気主任技術者令和6年度 上期 電力 問3一般的な排熱回収方式のガスタービンコンバインドサイクル発電を,同一出力の汽力発電と比較した記述として,誤っているものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。
- 第三種電気主任技術者令和6年度 上期 電力 問41 gのウラン235が核分裂し,0.09 %の質量欠損が生じたとき,発生するエネルギーを石炭に換算した値[kg]として,最も近いものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。ただし,石炭の発熱量を25 000 kJ/kgとする。
- 第三種電気主任技術者令和6年度 上期 電力 問5燃料電池の原理と特徴に関する記述として,誤っているものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。
他試験の同テーマ問題
トピック「電力」を扱う他試験区分の過去問
- 第二種電気主任技術者令和8年度 一次試験 電力 問1(1)次の文章は,火力発電所からのCO₂排出に関する記述である。文中の[ ]に当てはまる最も適切なものを解答群の中から選べ。 火力発電設備の熱効率を適正に維持することは,燃料消費量を低減し,CO₂排出量の抑制につながるため,大変重要である。例えば,汽力発電のボイラを運転するときには,…
- 第二種電気主任技術者令和8年度 一次試験 電力 問1(2)次の文章は,火力発電所からのCO₂排出に関する記述である。文中の[ ]に当てはまる最も適切なものを解答群の中から選べ。 火力発電設備の熱効率を適正に維持することは,燃料消費量を低減し,CO₂排出量の抑制につながるため,大変重要である。例えば,汽力発電のボイラを運転するときには,…
- 第二種電気主任技術者令和8年度 一次試験 電力 問1(3)次の文章は,火力発電所からのCO₂排出に関する記述である。文中の[ ]に当てはまる最も適切なものを解答群の中から選べ。 火力発電設備の熱効率を適正に維持することは,燃料消費量を低減し,CO₂排出量の抑制につながるため,大変重要である。例えば,汽力発電のボイラを運転するときには,…
- 第二種電気主任技術者令和8年度 一次試験 電力 問1(4)次の文章は,火力発電所からのCO₂排出に関する記述である。文中の[ ]に当てはまる最も適切なものを解答群の中から選べ。 火力発電設備の熱効率を適正に維持することは,燃料消費量を低減し,CO₂排出量の抑制につながるため,大変重要である。例えば,汽力発電のボイラを運転するときには,…
- 第二種電気主任技術者令和8年度 一次試験 電力 問1(5)次の文章は,火力発電所からのCO₂排出に関する記述である。文中の[ ]に当てはまる最も適切なものを解答群の中から選べ。 火力発電設備の熱効率を適正に維持することは,燃料消費量を低減し,CO₂排出量の抑制につながるため,大変重要である。例えば,汽力発電のボイラを運転するときには,…
他年度の「電力」問題
第三種電気主任技術者 の同じ分野を年度をまたいで演習する
第三種電気主任技術者 の学習ガイド
モバイル片手演習でIPA試験の隙間時間を稼ぐ|通勤・昼休み・待ち時間の活用
IPA試験対策をモバイル片手で進めるための具体的な工夫を解説。通勤電車・昼休み・待ち時間で 1 日 30 分を稼ぐためのアプリ設定・演習ルーティンを紹介します。
過去問の誤答ふりかえり3ステップ|浅い見直しで時間を捨てないために
過去問演習で誤答した時に『なぜ間違えたか』を 3 ステップで構造化して見直す手順を解説。原因分類・対策メモ・類題演習で、同じミスを 2 回しない学習設計を紹介します。
過去問演習を分散学習で最適化する|エビングハウスとライトナーシステムの実践
分散学習(spaced repetition)の理論を、IPA過去問演習に落とし込む実践手順を解説。ライトナーシステムの活用、復習タイミングの設計、過去問AIでの自動化方法を紹介します。
AI学習ツールと予備校・通信講座の使い分け|IPA試験の最適な組み合わせ
IPA試験対策はAIツール一択ではなく、予備校・通信講座との使い分けが鍵。それぞれの強み・弱みと、組み合わせるべき学習者のタイプ別パターンを解説します。