電気防食工法は、防食電流を継続して流し続けることで効果を維持する工法である。短期間の通電だけで長期間の防食効果が続くとした記述は誤りで、これが正答である。
令和8年度 7月試験 1級土木施工管理技士 問題A 問25
塩害を受けた鉄筋コンクリート構造物への対策や補修に関する記述のうち,適当でないものはどれか。
選択肢
解説
結論 → 詳細 → 補足 の 3 層構成
展開閉じる
解説
結論 → 詳細 → 補足 の 3 層構成
各選択肢の解説
- ア
表面被覆を行って外部からの塩化物イオンの浸透を防ぐ場合,適用前にコンクリート中に既に浸透している塩化物イオンの再拡散に対する検討も必要である。
正しい記述である。表面被覆で外部からの塩化物イオンの浸透を遮断しても、すでに内部に浸透した塩化物イオンは鉄筋位置へ拡散しうる。適用前にその再拡散による影響を検討しておく必要がある。
- イ
表面処理工法の適用後からの残存予定供用期間が長い場合には,表面処理材の再塗布を計画しておく必要がある。
正しい記述である。表面処理材は紫外線や経年で劣化し、性能が低下する。適用後の残存予定供用期間が長い場合は、その期間中の再塗布をあらかじめ維持管理計画に組み込んでおく必要がある。
- ウ
劣化が顕在化した箇所に部分的に断面修復工法を適用すると,断面修復箇所と断面修復していない箇所の境界部付近においてマクロセル腐食が生じる可能性がある。
正しい記述である。断面修復部と既設部の境界では、塩化物イオン濃度などの環境差から電位差が生じる。その結果、修復部周辺の既設部側の鉄筋が腐食しやすくなるマクロセル腐食が起こる可能性がある。
- エ
電気防食工法を適用し短期間の通電を行うだけで,その後も長期間にわたって充分な防食効果が継続できる。
誤りである。電気防食工法は外部電源方式などで防食電流を継続的に供給し、鉄筋の腐食反応を抑える工法である。通電を止めると効果は失われるため、長期間の通電と維持管理が前提となる。
分野「専門土木(選択)」の学習ポイント
この問題の理解を「分野全体の力」に広げるための足がかり
- 何が問われるか
- 本問の分野で問われる代表的な知識・用語の整理。
- 学習の進め方
- 正解/誤答の選択肢ごとに「なぜ正しい / なぜ違うのか」を1行ずつ言語化すると定着する。
- 関連キーワード
- 塩害補修
この問題を AI と深掘りする
用語解説・選択肢分析・類題生成をその場で対話。クイズモードでは解答→解説がゼロ遷移。
関連する問題
専門土木(選択) の他の問題
- 1級土木施工管理技士令和8年度 7月試験 問題A 問21鋼道路橋の架設作業上の留意事項に関する記述のうち,適当でないものはどれか。
- 1級土木施工管理技士令和8年度 7月試験 問題A 問22鋼道路橋の溶接施工上の留意事項に関する記述のうち,適当でないものはどれか。
- 1級土木施工管理技士令和8年度 7月試験 問題A 問23耐候性鋼橋に関する記述のうち,適当なものはどれか。
- 1級土木施工管理技士令和8年度 7月試験 問題A 問24コンクリートのアルカリシリカ反応抑制対策に関する記述のうち,適当でないものはどれか。
- 1級土木施工管理技士令和8年度 7月試験 問題A 問26河川堤防の盛土施工に関する記述のうち,適当でないものはどれか。