節点法(重ね合わせではなく直接節点解析)で解く。下側共通ラインを基準電位0Vとし,節点A(40Ω直列抵抗とR=10Ωの接続点)の電位をVA,節点B(R=10Ωと60Ω直列抵抗の接続点)の電位をVBとする。
令和6年度 上期 第三種電気主任技術者 理論 問5
図の直流回路において,抵抗R=10Ωで消費される電力の値[W]として,最も近いものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。

選択肢
解説
結論 → 詳細 → 補足 の 3 層構成
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解説
結論 → 詳細 → 補足 の 3 層構成
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節点Aでのキルヒホッフ電流則(流出電流の和=0):
(VA−60)/40 + VA/40 + (VA−VB)/10 = 0
両辺40倍:(VA−60) + VA + 4(VA−VB) = 0
→ 6VA − 4VB = 60 → 3VA − 2VB = 30 …①
補足Layer 3展開閉じる
節点Bでのキルヒホッフ電流則:
(VB−80)/60 + VB/60 + (VB−VA)/10 = 0
両辺60倍:(VB−80) + VB + 6(VB−VA) = 0
→ 8VB − 6VA = 80 → 4VB − 3VA = 40 …②
①より VA = 10 + (2/3)VB
これを②へ代入:4VB − 3(10 + (2/3)VB) = 40
4VB − 30 − 2VB = 40
2VB = 70 → VB = 35 [V]
VA = 10 + (2/3)(35) = 10 + 70/3 = 100/3 ≒ 33.33 [V]
Rを流れる電流:
I_R = (VA − VB)/10 = (100/3 − 35)/10 = (100/3 − 105/3)/10 = (−5/3)/10 = −1/6 [A]
(負符号は電流の向きがB→Aであることを示すのみで,大きさは1/6 A)
Rでの消費電力:
P = I_R² × R = (1/6)² × 10 = (1/36) × 10 = 10/36 ≒ 0.2778 [W]
有効数字を丸めると 0.28 W となり,選択肢(1)に最も近い。
(検算:節点Aでの電流収支 (VA−60)/40 + VA/40 + (VA−VB)/10 = (33.33−60)/40 + 33.33/40 + (33.33−35)/10 = −0.667 + 0.833 − 0.167 = 0 ✓
節点Bでの電流収支 (VB−80)/60 + VB/60 + (VB−VA)/10 = (35−80)/60 + 35/60 + (35−33.33)/10 = −0.75 + 0.583 + 0.167 = 0 ✓
いずれも0となり,計算の整合性が確認できる。)
各選択肢の解説
- (1)
0.28
節点解析により算出した消費電力は約0.2778 Wであり,有効数字で丸めると0.28 Wと一致する。これが正答である。
- (2)
1.89
誤り。図の極性で節点解析するとRの電流は1/6 A、電力は(1/6)²×10=0.278 W。1.89 Wなら必要な電流は√(1.89/10)=0.435 Aで一致しない。
- (3)
3.79
誤り。3.79 WならRの電流は√(3.79/10)=0.616 Aを要するが、図の回路方程式では1/6 Aとなる。
- (4)
5.36
誤り。5.36 WならRの電流は√(5.36/10)=0.732 Aを要するが、図の回路方程式では1/6 Aとなる。
- (5)
7.62
誤り。7.62 WならRの電流は√(7.62/10)=0.873 Aを要するが、図の回路方程式では1/6 Aとなる。
分野「理論」の学習ポイント
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- 何が問われるか
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