入力は直流なので、コンデンサ1 μFは開放とみなせる。
令和6年度 下期 第三種電気主任技術者 理論 問18(b)
問17及び問18は選択問題であり,問17又は問18のどちらかを選んで解答すること。両方解答すると採点されません。
演算増幅器(オペアンプ)について,次の(a)及び(b)の問に答えよ。
(b) 図1及び図2のような直流増幅回路がある。それぞれの出力電圧Vₒ₁,Vₒ₂の値[V]の組合せとして,正しいものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。ただし,演算増幅器は理想的なものとし,Vᵢ₁ = 0.6 V及びVᵢ₂ = 0.45 Vは直流の入力電圧である。


選択肢
解説
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理想演算増幅器では、入力電流は0で、二つの入力端子は仮想短絡(V₊ = V₋)になる。
【図1】入力Vᵢ₁は非反転端子(+)に加わり、反転端子(−)は10 kΩを介して下側の共通線(0 V)に接続され、100 kΩが−端子と出力の間の帰還抵抗になっている。これは非反転増幅回路である。V₋ = V₊ = 0.6 V。10 kΩに流れる電流は0.6 V ÷ 10 kΩ = 0.06 mA。この電流は100 kΩにも流れるので、100 kΩの電圧降下は0.06 mA × 100 kΩ = 6 V。Vₒ₁ = 0.6 + 6 = 6.6 V。式で書くと Vₒ₁ = (1 + 100/10) × 0.6 = 11 × 0.6 = 6.6 V。
【図2】+端子は共通線に接続され、Vᵢ₂は30 kΩを介して−端子に加わり、200 kΩが帰還抵抗になっている。これは反転増幅回路である。V₋ = V₊ = 0 V。30 kΩに流れる電流は0.45 V ÷ 30 kΩ = 0.015 mA。この電流は200 kΩを出力側へ流れるので、Vₒ₂ = 0 − 0.015 mA × 200 kΩ = −3.0 V。式で書くと Vₒ₂ = −(200/30) × 0.45 = −3.0 V。
よってVₒ₁ = 6.6 V、Vₒ₂ = −3.0 Vとなり、(1)が正しい。
各選択肢の解説
- (1)
Vₒ₁ = 6.6、Vₒ₂ = −3.0
正しい。Vₒ₁ = 6.6 V(非反転増幅、利得11)、Vₒ₂ = −3.0 V(反転増幅、利得−200/30)で、計算結果と一致する。
- (2)
Vₒ₁ = 6.6、Vₒ₂ = 3.0
誤り。Vₒ₁ = 6.6 Vは正しいが、Vₒ₂が+3.0 Vになっている。図2は反転増幅回路なので出力の極性は入力と逆になり、−3.0 Vである。
- (3)
Vₒ₁ = −6.6、Vₒ₂ = 3.0
誤り。Vₒ₁が−6.6 Vになっているが、図1は非反転増幅回路なので出力は入力と同極性の+6.6 Vである。Vₒ₂も+3.0 Vになっているが、正しくは−3.0 Vである。両方とも極性が合わない。
- (4)
Vₒ₁ = −4.5、Vₒ₂ = 9.0
誤り。計算ではVₒ₁ = +6.6 V、Vₒ₂ = −3.0 Vであり、−4.5 Vと9.0 Vのどちらとも一致しない。
- (5)
Vₒ₁ = 4.5、Vₒ₂ = −9.0
誤り。Vₒ₂の極性は負で合っているが、大きさが−9.0 Vではなく−3.0 Vである。Vₒ₁も4.5 Vではなく6.6 Vである。
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