本問は、令和7年4月1日時点で効力のある「電気設備の技術基準の解釈」(令和6年10月22日施行の改正を反映した版)第23条【アークを生じる器具の施設】(省令第9条第2項)からの出題である。
令和7年度 上期 第三種電気主任技術者 法規 問4
次の文章は,「電気設備技術基準の解釈」における,アークを生じる器具の施設に関する記述である。
高圧用又は特別高圧用の開閉器,遮断器又は避雷器その他これらに類する器具(以下「開閉器等」という。)であって,動作時にアークを生じるものは,次のいずれかにより施設すること。
a)耐火性のものでアークを生じる部分を囲むことにより,木製の壁又は天井その他の[(ア)]から隔離すること。
b)木製の壁又は天井その他の[(ア)]との離隔距離を,下表に規定する値以上とすること。
【表】
開閉器等の使用電圧の区分 | 離隔距離
高圧 | [(イ)]m
特別高圧・35 000 V以下 | [(ウ)]m(動作時に生じるアークの方向及び長さを火災が発生するおそれがないように制限した場合にあっては,[(イ)]m)
特別高圧・35 000 V超過 | [(ウ)]m
上記の記述中の空白箇所(ア)〜(ウ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ
選択肢
解説
結論 → 詳細 → 補足 の 3 層構成
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解説
結論 → 詳細 → 補足 の 3 層構成
詳細Layer 2展開閉じる
同条は、高圧用又は特別高圧用の開閉器、遮断器又は避雷器その他これらに類する器具(開閉器等)であって、動作時にアークを生じるものを、次の各号のいずれかにより施設することを定めている。
・第一号:耐火性のものでアークを生じる部分を囲むことにより、木製の壁又は天井その他の可燃性のものから隔離すること。
・第二号:木製の壁又は天井その他の可燃性のものとの離隔距離を、23-1表に規定する値以上とすること。
補足Layer 3展開閉じる
23-1表の離隔距離は次のとおりである。
・高圧:1 m
・特別高圧 35,000 V以下:2 m(動作時に生じるアークの方向及び長さを火災が発生するおそれがないように制限した場合にあっては、1 m)
・特別高圧 35,000 V超過:2 m
したがって(ア)可燃性のもの、(イ)1、(ウ)2 となり、正解は(3)である。
覚え方の目安:隔離・離隔の相手は、例示の「木製の壁又は天井」と同じく燃えるもの(可燃性のもの)である。離隔距離は高圧 1 m、特別高圧 2 m で、35,000 V以下の特別高圧でアークの方向・長さを制限した場合は高圧と同じ 1 m になる。
各選択肢の解説
- (1)
(ア)可燃性のもの (イ)0.5 (ウ)1
誤り。(ア)の「可燃性のもの」は正しい。しかし23-1表の離隔距離は、高圧が 1 m、特別高圧が 2 m である。(イ)0.5、(ウ)1 はどちらも規定値と異なる。
- (2)
(ア)造営物 (イ)0.5 (ウ)1
誤り。第23条で隔離・離隔の対象とされているのは「木製の壁又は天井その他の可燃性のもの」であり、「造営物」ではない。さらに(イ)0.5、(ウ)1 も規定値(高圧 1 m、特別高圧 2 m)と異なる。
- (3)
(ア)可燃性のもの (イ)1 (ウ)2
正しい。(ア)可燃性のもの、(イ)1 m、(ウ)2 m は、いずれも第23条と23-1表に一致する。(イ)は高圧の値、および特別高圧 35,000 V以下でアークの方向・長さを制限した場合の値である。(ウ)は特別高圧の値である。
- (4)
(ア)造営物 (イ)1 (ウ)2
誤り。(イ)1、(ウ)2 の数値は23-1表と一致する。しかし(ア)は条文上「可燃性のもの」であり、「造営物」ではない。
- (5)
(ア)造営物 (イ)2 (ウ)3
誤り。(ア)は条文上「可燃性のもの」であり、「造営物」ではない。また、高圧の離隔距離は 1 m なので、(イ)を 2 とするのは特別高圧の値との取り違えである。(ウ)3 も23-1表にない値である。
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