付加フィルタは画像形成への寄与が小さく皮膚で吸収されやすい低エネルギーX線を除去するため、入射皮膚線量の低減に有効である。
第78回(2026年実施) 診療放射線技師 午後 問84
X 線撮影において患者の被ばく低減に効果があるのはどれか。ただし、他の条件は一定とする。
選択肢
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公式正答は4である。管電圧を下げた場合はX線出力と透過率の両方が変わるため、線量指標や画質補償条件を定めずに『必ず線量が増える』と一般化することはできない。低エネルギー成分を選択的に除く付加フィルタと区別して理解する。
各選択肢の解説
- 1
mAs 値を上げる。
誤り。ほかの条件を一定にしてmAsを上げると照射するX線量が増え、患者の被ばくは増える。
- 2
管電圧を低くする。
誤りとして扱う。低kV化は透過力を下げるもので、低エネルギー成分を除去する方法ではない。画質を保つための条件調整や評価する線量を含めて判断が必要であり、低kV化だけを被ばく低減の一般的手段とはしない。
- 3
グリッドを使用する。
誤り。グリッドは散乱線を除去して画質を改善するが一次線も吸収する。患者へ入る線量を減らす部材ではなく、通常は受像量を保つため照射量の増加を要する。
- 4
付加フィルタを使用する。
正しい。付加フィルタは皮膚で吸収されやすい低エネルギーX線を除去し、不要な被ばくを減らす。
- 5
X 線管焦点から被検者までの距離を短くする。
誤り。ほかの条件を一定にして焦点から患者までの距離を短くすると、距離の逆二乗則によって入射線量は増える。
解説・公式出典について
解説は学習支援用に作成したもので、試験実施機関による公式解説ではありません。 事実誤認・選択肢の取り違え・最新法令の反映漏れ等を含む可能性があるため、 重要な判断は必ずリンク先の公式資料でご確認ください。
最終更新:
出典:厚生労働省「第78回診療放射線技師国家試験」午後 問84(問題・正答)。解説は独自作成です。
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