尿アルブミン/クレアチニン比90 mg/gCrは微量アルブミン尿(30~299 mg/gCr)の範囲で、eGFRは保たれており、糖尿病性腎症(早期腎症)に合致する。BMIは80÷1.75²≒26.1で25以上の肥満であり、2型糖尿病という肥満に起因・関連する健康障害を伴うため肥満症に該当する。
令和7年度 薬剤師 薬学理論問題 問162
問162−163 50歳男性。営業職で飲酒の機会が多く、5年間で体重は8 kg増加した。健診にて4年前より高血糖を指摘されていたが、放置していた。最近、口渇と頻尿を認めるようになったため病院を受診し検査を受けた結果、2型糖尿病と診断された。服薬歴なし。喫煙20本/日。運動習慣はない。
この患者の身体所見及び検査値は以下のとおりである。
身長175 cm、体重80 kg、血圧146/94 mmHg、脈拍62拍/分、下腿に浮腫はない。
尿検査:糖(3+)、尿タンパク(±)、潜血(-)、ケトン体(-)、尿アルブミン/クレアチニン比90 mg/gCr
血液検査:空腹時血糖182 mg/dL、HbA1c 8.4%、LDL-C 162 mg/dL、TG(トリグリセリド)230 mg/dL、HDL-C 38 mg/dL、尿酸5.8 mg/dL、血清クレアチニン0.8 mg/dL、BUN 12 mg/dL、eGFR 81 mL/min/1.73 m2、Na 142 mEq/L、Cl 102 mEq/L、K 4.2 mEq/L
眼底検査:異常なし
本患者において2型糖尿病に合併しているのはどれか。2つ選べ。
選択肢
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各選択肢の解説
- 1
糖尿病性腎症
正しい。尿アルブミン/Cr比90 mg/gCrは微量アルブミン尿に相当し、糖尿病性腎症(早期腎症)の所見である。
- 2
単純網膜症
誤り。眼底検査は「異常なし」であり、単純網膜症は認められない。
- 3
病型分類Ⅰ型の脂質異常症
誤り。LDL-C 162 mg/dLとTG 230 mg/dLがともに高い混合型(IIb型)の脂質異常症であり、I型(カイロミクロン増加)ではない。
- 4
高尿酸血症
誤り。血清尿酸値は5.8 mg/dLで、高尿酸血症の基準(7.0 mg/dL超)には当たらない。
- 5
肥満症
正しい。BMIは約26.1で肥満(BMI 25以上)であり、2型糖尿病などの肥満に関連する健康障害を合併しているため肥満症に該当する。
解説・公式出典について
解説は学習支援用に作成したもので、試験実施機関による公式解説ではありません。 事実誤認・選択肢の取り違え・最新法令の反映漏れ等を含む可能性があるため、 重要な判断は必ずリンク先の公式資料でご確認ください。
最終更新:
出典:厚生労働省「第110回薬剤師国家試験」理論問題 問162(原問・最終正答)。
制作・確認範囲・誤り報告の手順は 静的解説の確認方針で説明しています。出典リンクや自動テストだけで、解説全体の正確性が保証されるわけではありません。
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