(a)の一巡伝達関数(K = 2,T = 0.5)G₀(jω) = 2/(1 + j0.5ω) を実部と虚部に分ける。
G₀(jω) = 2(1 − j0.5ω) / (1 + 0.25ω²)
実部 Re = 2 / (1 + 0.25ω²)
虚部 Im = −ω / (1 + 0.25ω²)
問18 図は,出力信号 y を入力信号 x に一致させるように動作するフィードバック制御系のブロック線図である。次の(a)及び(b)の問に答えよ。
(b) (a)で求めた一巡伝達関数において,ω を変化させることで得られるベクトル軌跡はどのような曲線を描くか,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。


結論 → 詳細 → 補足 の 3 層構成
(a)の一巡伝達関数(K = 2,T = 0.5)G₀(jω) = 2/(1 + j0.5ω) を実部と虚部に分ける。
G₀(jω) = 2(1 − j0.5ω) / (1 + 0.25ω²)
実部 Re = 2 / (1 + 0.25ω²)
虚部 Im = −ω / (1 + 0.25ω²)
① ω = 0 のとき Re = 2,Im = 0 → 実軸上の 2.0。
② ω → ∞ のとき Re → 0,Im → 0 → 原点(位相は −90° に近づく)。
③ ω > 0 では Im < 0 なので、軌跡は下半面(第 4 象限)を通る。
④ 位相 ∠G₀ = −tan⁻¹(0.5ω) が −45° になるのは 0.5ω = 1,すなわち ω = 2 rad/s。このとき |G₀| = 2/√2 = √2 ≈ 1.41,点は (1, −1)。
⑤ (Re − 1)² + Im² を計算すると、a = 0.25ω² とおいて {(1 − a)² + 4a} / (1 + a)² = (1 + a)²/(1 + a)² = 1 となり、軌跡は中心 (1, 0)、半径 1 の円の下半分(半円)である。
以上より、ω = 0 で 2.0、ω = 2 rad/s で −45°、ω = ∞ で原点に至る下半面の半円となり、正答は (3)。
上半面(虚軸正側)の半円。ω = ∞ で原点 0,ω = 0 で実軸上 2.0。原点から 45°(実軸から上向き)の破線と軌跡の交点が ω = 2 rad/s。
誤り。ω = 0 で 2.0、45° の点が ω = 2 rad/s という数値は合っているが、軌跡が上半面にある。G₀ の虚部は −ω/(1 + 0.25ω²) で ω > 0 では負なので、軌跡は下半面を通る。上半面のこの軌跡は 2/(1 − jω0.5) の場合に相当する。
上半面(虚軸正側)の半円。ω = ∞ で原点 0,ω = 0 で実軸上 0.67。原点から 45°(実軸から上向き)の破線と軌跡の交点が ω = 6 rad/s。
誤り。軌跡が上半面にあり、ω = 0 の値 0.67 と 45° の点 ω = 6 rad/s も G₀ = 2/(1 + jω0.5) と合わない。この軌跡は 2/(3 − jω0.5) のベクトル軌跡に相当する(ω = 0 で 2/3 ≈ 0.67、0.5ω = 3 で 45°)。
下半面(虚軸負側)の半円。ω = ∞ で原点 0,ω = 0 で実軸上 2.0。原点から 45°(実軸から下向き)の破線と軌跡の交点が ω = 2 rad/s。
正しい。ω = 0 で実軸上 2.0、ω = 2 rad/s で位相 −45°、ω → ∞ で原点に至る下半面の半円であり、G₀ = 2/(1 + jω0.5) の計算結果と一致する。
下半面(虚軸負側)の半円。ω = ∞ で原点 0,ω = 0 で実軸上 0.67。原点から 45°(実軸から下向き)の破線と軌跡の交点が ω = 2 rad/s。
誤り。下半面の半円で 45° の点が ω = 2 rad/s である点は合っているが、ω = 0 での値が 0.67 になっている。G₀(j0) = 2 なので実軸上の始点は 2.0 である。
下半面(虚軸負側)の半円。ω = ∞ で原点 0,ω = 0 で実軸上 0.67。原点から 45°(実軸から下向き)の破線と軌跡の交点が ω = 6 rad/s。
誤り。ω = 0 で 0.67(= 2/3)、−45° となるのが 0.5ω = 3 すなわち ω = 6 rad/s という軌跡は、閉ループ伝達関数 2/(3 + jω0.5) のベクトル軌跡であり、一巡伝達関数のものではない。
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