図の接続関係から各空白箇所の機器・計器を判断する。
令和7年度 下期 第三種電気主任技術者 法規 問10
図は,高圧受電設備の単線結線図の一部である。
図の空白箇所(ア)〜(ウ)に設置する機器又は計器として,正しいものを組み合わせたのは次のうちどれか。

選択肢
解説
結論 → 詳細 → 補足 の 3 層構成
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解説
結論 → 詳細 → 補足 の 3 層構成
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(ア):受電点直下の枠内に、斜線と添字「3」の付いた円形記号があり、主回路の線がこれを貫いている。三相一括で零相電流を検出する零相変流器(ZCT)とみられ、その二次側が右へ延びて(ア)に接続されている。(ア)にはもう一つ入力がある。開閉器の下の接続点からコンデンサ記号が右へ延び、その反対側は接地記号に至る。このコンデンサ付近から分岐した線が変圧器記号(二つの円の重なり)に入り、その出力も(ア)に接続されている。つまり(ア)には、零相変流器からの電流の入力に加えて、電圧系の入力もある。さらに(ア)から枠内の開閉器へ破線(引外し指令)が引かれている。
補足Layer 3展開閉じる
零相変流器の零相電流を入力として受電点の開閉器を引き外す機器は、選択肢の中では地絡継電器である。電圧系の入力の役割は図中に明記されていない。零相電圧の検出に関わるものであれば、零相電流と零相電圧の両方を用いる地絡方向継電器に当たる。継電器の動作電源などを得るための計器用変圧器であれば、地絡継電器に電源を供給する回路となる。どちらの場合も、零相電流を入力とする地絡保護用の継電器であることに変わりはない。過電圧継電器は計器用変圧器で得た電圧の上昇を検出する継電器である。零相変流器の零相電流を入力とするものではないので、(ア)に電圧系の入力があっても過電圧継電器には当たらない。
(イ):遮断器(×印の付いた開閉器記号)の下に変流器(CT)がある。その二次側が(イ)に入り、(イ)から遮断器へ破線(引外し指令)が引かれている。変流器の電流を入力として遮断器を引き外す継電器は過電流継電器である。過電圧継電器は計器用変圧器(VT)の電圧を入力とするもので、CT 二次回路に直列に置かれるものではない。
(ウ):(ウ)は CT 二次回路に直列に入っている。この電流回路は (イ)→W→(ウ)→AS→A と続く。同時に(ウ)には、VT 二次回路(VS→V へ向かう線)からも配線されている。すなわち電流と電圧の両方を入力とする計器であり、電力計 W と同様の接続となる。これに該当するのは力率計である。周波数計は電圧だけを入力とする計器なので、CT 二次回路に直列には接続しない。
よって (ア) 地絡継電器、(イ) 過電流継電器、(ウ) 力率計 の組合せ (5) が正しい。
各選択肢の解説
- (1)
(ア) 地絡継電器 (イ) 過電圧継電器 (ウ) 周波数計
誤り。(ア)の地絡継電器は正しい。(イ)は CT 二次回路に入って遮断器を引き外すので過電流継電器であり、VT の電圧を入力とする過電圧継電器ではない。(ウ)は電流回路と電圧回路の両方に接続されているので力率計であり、電圧のみを入力とする周波数計ではない。
- (2)
(ア) 過電圧継電器 (イ) 過電流継電器 (ウ) 周波数計
誤り。(イ)の過電流継電器は正しい。(ア)には零相変流器の出力(零相電流)が入り、(ア)は受電点の開閉器を引き外すので地絡継電器である。(ア)にはコンデンサと変圧器記号からなる回路の電圧系の入力もある。しかし過電圧継電器は零相変流器の零相電流を入力としないので、(ア)には該当しない。(ウ)は電流・電圧の両方を入力とするので力率計であり、周波数計ではない。
- (3)
(ア) 過電流継電器 (イ) 地絡継電器 (ウ) 周波数計
誤り。(ア)は零相変流器の出力(零相電流)を入力とするので地絡継電器であり、相電流を入力とする過電流継電器ではない。(イ)は通常の CT(相電流)を入力として遮断器を引き外すので過電流継電器であり、地絡継電器ではない。(ウ)は電流・電圧の両方を入力とするので力率計であり、周波数計ではない。
- (4)
(ア) 過電流継電器 (イ) 地絡継電器 (ウ) 力率計
誤り。(ウ)の力率計は正しいが、(ア)と(イ)が入れ替わっている。(ア)は零相変流器の出力(零相電流)を入力として開閉器を引き外すので地絡継電器である。(イ)は CT の相電流を入力として遮断器を引き外すので過電流継電器である。
- (5)
(ア) 地絡継電器 (イ) 過電流継電器 (ウ) 力率計
正しい。(ア)は零相変流器の出力(零相電流)を入力として受電点の開閉器を引き外す地絡継電器である。(イ)は CT の電流を入力として遮断器を引き外す過電流継電器である。(ウ)は CT 二次回路と VT 二次回路の両方に接続される力率計である。
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