脳血流 SPECT のパトラックプロット法(99mTc-ECD や 99mTc-HMPAO を用いる方法)では、静注直後に大動脈弓部と脳に関心領域を置き、そのダイナミック画像の時間放射能曲線を解析します。
第77回(2025年実施) 診療放射線技師 午後 問14
脳血流 SPECT データ解析で正しいのはどれか。
選択肢
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動脈血中の放射能を大動脈弓部の曲線で代用するため、採血をしなくても脳血流量を定量できます。したがって 2 が正しい記述です。
各選択肢の解説
- 1
統計学的画像解析では灰白質体積を評価する。
誤りです。脳血流 SPECT の統計学的画像解析(3D-SSP、eZIS など)で評価するのは脳血流(集積)の低下や増加です。灰白質の体積を評価するのは、MRI を用いる VBM(VSRAD など)です。
- 2
パトラックプロット法では採血は不要である。
正答です。パトラックプロット法では、大動脈弓部の時間放射能曲線を入力関数として使うため、採血は不要です。
- 3
統計学的画像解析では手動で関心領域を設定する。
誤りです。統計学的画像解析では、画像を標準脳へ自動で解剖学的標準化し、ボクセル単位で正常データベースと比べます。手動で関心領域を設定しないので、観察者による差が出にくいのが利点です。
- 4
Z スコアの算出にはダイナミック画像が必要である。
誤りです。Z スコアは、標準化した被検者のスタティック(静態)画像を正常データベースの平均値・標準偏差と比べて、Z=(正常平均-被検者値)/正常標準偏差 のように算出します。ダイナミック画像は必要ありません。
- 5
コンパートメント解析はスタティック画像で行われる。
誤りです。コンパートメント解析は、放射能濃度の時間変化からトレーサーの移行を表す速度定数を求める方法です。そのため、ダイナミック画像(経時的なデータ)と入力関数が必要で、スタティック画像だけでは行えません。
解説・公式出典について
解説は学習支援用に作成したもので、試験実施機関による公式解説ではありません。 事実誤認・選択肢の取り違え・最新法令の反映漏れ等を含む可能性があるため、 重要な判断は必ずリンク先の公式資料でご確認ください。
最終更新:
出典:厚生労働省「第77回診療放射線技師国家試験」午後 問14(問題・正答)。解説は独自作成です。
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