クラリスロマイシンは CYP3A4 を阻害するため、CYP3A4 で代謝されるシンバスタチンの血中濃度が上がり、横紋筋融解症などの副作用が出やすくなります。
令和8年度 薬剤師 薬学実践問題 問307
問 306-307 50 歳男性。かかりつけの内科クリニックでコレステロール値が高いと指摘され、食事療法と運動療法を行っていたが、コントロール不良のため薬物療法を開始することとなり、本日、処方1 の薬剤が記載された処方箋を持って薬局を訪れた。
(処方1 )シンバスタチン錠5 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)1 日1 回 夕食後 28 日分
処方1 の薬剤は本日より初めて服用する薬である。この男性が持参したお薬手帳には7 日前に近所の耳鼻科で処方された以下の薬剤が記載されていた。男性によると「ずっと鼻がつまっていたので受診したら、慢性副鼻腔炎と言われ、薬をもらった。」とのことだった。
(お薬手帳の内容)クラリスロマイシン錠 200 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)1 日1 回 朝食後 28 日分
カルボシステイン錠 500 mg 1 回1 錠(1 日3 錠)1 日3 回 朝昼夕食後 28 日分
薬剤師は、処方1 の薬剤とお薬手帳の薬剤との相互作用について医師に疑義照会を行った。その結果、シンバスタチン錠5 mg からフルバスタチン錠 10 mg へ変更する旨の回答を得たので、処方1 から処方2 に変更することとなった。
(処方2 )フルバスタチン錠 10 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)1 日1 回 夕食後 28 日分
また、患者より「毎日グレープフルーツジュースを飲んだり、時々市販の酸化マグネシウムという便秘薬を夕食後に飲むのですが、飲み合わせは大丈夫ですか。」との質問を受けた。
服薬指導でこの患者に伝えることとして適切なのはどれか。2つ選べ。
選択肢
正解は2つあります。2つ選ぶと採点します(選択中 0/2)
解説
結論 → 詳細 の 2 層構成
展開閉じる
解説
結論 → 詳細 の 2 層構成
詳細Layer 2展開閉じる
そこで主に CYP2C9 で代謝されるフルバスタチンに変更されました(2)。フルバスタチンはグレープフルーツジュースとの飲み合わせについて注意喚起されていません(4)。正解は 2 と 4 です。
各選択肢の解説
- 1
カルボシステイン錠を服用している人が処方1 のお薬を服用すると、処方1 のお薬の作用が弱くなるため、処方2 のお薬に変更になりました。
誤りです。変更の理由はカルボシステインではなくクラリスロマイシンとの相互作用です。作用が弱くなるという説明も不適切です。
- 2
クラリスロマイシン錠を服用している人が処方1 のお薬を服用すると、処方1 のお薬の副作用が出やすくなるため、処方2 のお薬に変更になりました。
適切です。クラリスロマイシンの CYP3A4 阻害によりシンバスタチンの血中濃度が上昇し、副作用が出やすくなるため変更されました。
- 3
処方2 のお薬は、コレステロールの排泄を促進する作用があります。
誤りです。フルバスタチンは HMG-CoA 還元酵素を阻害して肝臓でのコレステロール合成を抑える薬で、排泄を促進する薬ではありません。
- 4
処方2 のお薬は、グレープフルーツジュースとの飲み合わせについて注意喚起されていません。
適切です。フルバスタチンは、グレープフルーツジュースとの飲み合わせについて注意喚起されていません。
- 5
処方2 のお薬と酸化マグネシウムを同時に服用すると、処方2 のお薬の吸収が低下するため、時間をずらして服用してください。
誤りです。酸化マグネシウムとの同時服用で吸収が低下するため時間をずらす、という注意は不要です。公式解答でも正解に含まれません。
解説・公式出典について
解説は学習支援用に作成したもので、試験実施機関による公式解説ではありません。 事実誤認・選択肢の取り違え・最新法令の反映漏れ等を含む可能性があるため、 重要な判断は必ずリンク先の公式資料でご確認ください。
最終更新:
出典:厚生労働省「第111回薬剤師国家試験」一般問題(薬学実践問題) 問307(問題・最終正答)。原文・選択肢は出典照合済み。解説は過去問AIが独自作成。
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