正解は4。相続放棄後に相続財産を現に占有する者は、引渡しまで自己の財産におけるのと同一の注意で保存すれば足りる(民法940条1項)。
令和7年度 管理業務主任者 学科 問1
法令基準日: 2025-04-01(この日の制度で解答)
次の事例のうち、民法の規定によれば、善良な管理者としての注意義務まで求められないものはどれか。
選択肢
解説
結論 → 詳細 → 補足 の 3 層構成
展開閉じる
解説
結論 → 詳細 → 補足 の 3 層構成
各選択肢の解説
- 1
Aは、隣人Bが一週間ほど留守宅にしていることを知っていたので、B宅に届いた宅配品甲を、Bに無断で宅配業者から預かった。この場合におけるAの甲についての注意義務。
事務管理には民法697条の本人の利益に適合する方法で管理する義務があり、相続放棄者についての民法940条とは規律が異なる。
- 2
Aは、Aが修理したB所有の自動車甲の修理代金をBが支払わないので、支払がされるまで、甲の引渡しを拒絶した。この場合におけるAの甲についての注意義務。
留置権者は、留置物について善良な管理者の注意をもって占有する義務を負う(民法298条1項)。
- 3
Aは、友人B所有の自動車甲を無償で移転登録手続することを約し、Bから甲の引渡しを受けた。この場合におけるAの甲についての注意義務。
無償の委任でも、受任者は委任の本旨に従い善良な管理者の注意をもって事務を処理する(民法644条)。
- 4
Aが、同居していたAの父Bが生前所有していた家屋甲にBの死亡後も継続居住しているが相続は放棄している。この場合における、相続人又は相続財産の清算人に引き渡すまでのAの甲についての注意義務。
正しい。相続放棄者が相続財産を現に占有するときの保存義務は、自己の財産におけるのと同一の注意が基準となる(民法940条1項)。
分野「民法」の学習ポイント
この問題の理解を「分野全体の力」に広げるための足がかり
- 何が問われるか
- 本問の分野で問われる代表的な知識・用語の整理。
- 学習の進め方
- 正解/誤答の選択肢ごとに「なぜ正しい / なぜ違うのか」を1行ずつ言語化すると定着する。
- 関連キーワード
- 注意義務事務管理相続放棄
この問題を AI と深掘りする
用語解説・選択肢分析・類題生成をその場で対話。クイズモードでは解答→解説がゼロ遷移。
関連する問題
民法 の他の問題
- 管理業務主任者令和6年度 学科 問1共有に関する次の記述のうち、民法の規定によれば、最も不適切なものはどれか。
- 管理業務主任者令和6年度 学科 問3契約の解除に関する次の記述のうち、民法の規定によれば、最も適切なものはどれか。
- 管理業務主任者令和7年度 学科 問2委任契約と寄託契約との異同に関する次の記述のうち、民法の規定によれば、最も適切なものはどれか。
- 管理業務主任者令和7年度 学科 問31から4までのうち、Aと建設会社Bとの間で建物甲の建築工事の請負契約が締結された場合に関し、民法の規定によれば、適切な記述のみを全て含むものはどれか。 ア Bは、甲が完成しない間は、Aに損害を賠償して当該契約を解除することができる。 イ 建築中の甲の所有権の帰属は、原則として、材…
- 管理業務主任者令和7年度 学科 問39管理費を滞納した区分所有者が死亡した場合について、民法等によれば、最も適切なものはどれか。
管理業務主任者 の学習ガイド
モバイル片手演習でIPA試験の隙間時間を稼ぐ|通勤・昼休み・待ち時間の活用
IPA試験対策をモバイル片手で進めるための具体的な工夫を解説。通勤電車・昼休み・待ち時間で 1 日 30 分を稼ぐためのアプリ設定・演習ルーティンを紹介します。
過去問の誤答ふりかえり3ステップ|浅い見直しで時間を捨てないために
過去問演習で誤答した時に『なぜ間違えたか』を 3 ステップで構造化して見直す手順を解説。原因分類・対策メモ・類題演習で、同じミスを 2 回しない学習設計を紹介します。
過去問演習を分散学習で最適化する|エビングハウスとライトナーシステムの実践
分散学習(spaced repetition)の理論を、IPA過去問演習に落とし込む実践手順を解説。ライトナーシステムの活用、復習タイミングの設計、過去問AIでの自動化方法を紹介します。
AI学習ツールと予備校・通信講座の使い分け|IPA試験の最適な組み合わせ
IPA試験対策はAIツール一択ではなく、予備校・通信講座との使い分けが鍵。それぞれの強み・弱みと、組み合わせるべき学習者のタイプ別パターンを解説します。