図のプロファイルは、照射野の一方から他方へ直線的に線量が高くなっています。
第77回(2025年実施) 診療放射線技師 午後 問29
直線加速器で平坦な線量プロファイルを期待して測定したところ、図のような線量プロファイルが得られた。
考えられる原因はどれか。
選択肢
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中心軸に対して非対称な傾きです。これは、ウェッジのように位置によって厚さが変わる減弱体が線束の中に入ったときの線量分布に似ています。コリメータの下に意図しない構造物が入っていたと考えるのが最も妥当です。平坦化フィルタが合っていない場合は、中心軸に対して左右対称な山形やホーン(肩の盛り上がり)になるはずで、一方向への傾斜にはなりません。
各選択肢の解説
- 1
X 線出力が不足していた。
誤り。出力が不足すると、プロファイル全体の線量が一様に下がるだけです。形が一方向に傾くことはありません。
- 2
コリメータが非対称に開口していた。
誤り。コリメータが非対称に開くと、照射野の端の位置が中心軸に対してずれます。照射野内の線量が直線的に傾く原因にはなりません。図でも、プロファイルの両端は照射野の端(破線)とほぼ一致しています。
- 3
コリメータの下に意図しない構造物が入っていた。
正しい。コリメータの下(線束の中)に厚さが場所によって違う構造物が入ると、ウェッジフィルタと同じように減弱が位置によって変わります。その結果、図のような傾いたプロファイルになります。
- 4
照射野サイズに対応しない平坦化フィルタを使用していた。
誤り。照射野サイズに合わない平坦化フィルタでも、フィルタは中心軸に対して対称です。中心が凹む、またはホーンが出るといった左右対称の変化になり、一方向への傾きにはなりません。
- 5
X 線のエネルギーに対応しない平坦化フィルタを使用していた。
誤り。エネルギーに合わない平坦化フィルタでは、補正が過剰または不足になり、中心部が盛り上がるか凹んだ左右対称のプロファイルになります。一方向への傾きにはなりません。
解説・公式出典について
解説は学習支援用に作成したもので、試験実施機関による公式解説ではありません。 事実誤認・選択肢の取り違え・最新法令の反映漏れ等を含む可能性があるため、 重要な判断は必ずリンク先の公式資料でご確認ください。
最終更新:
出典:厚生労働省「第77回診療放射線技師国家試験」午後 問29(問題・正答)。解説は独自作成です。
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