ア・イ・ウはいずれも誤った記述なので、公式正解4(ア、イ、ウ)と一致する。アは権利金を売買代金とみなす計算で適法、イは借主側の代理報酬の上限超過で違法、ウは報酬規定が上限であって最低額ではない点で誤りとなる。
令和7年度 10月試験 宅地建物取引士 学科 問26
法令基準日: 2025-04-01(この日の制度で解答)
宅地建物取引業者A(消費税課税事業者)及び宅地建物取引業者B(消費税課税事業者)が受領した報酬に関するアからウの記述のうち、宅地建物取引業法の規定によれば、誤っているものを全て掲げたものは1 から4 のうちどれか。なお、代理、媒介に当たり、広告の依頼は行われていないものとする。
ア Aが単独で貸主と借主の双方から店舗用建物の貸借の媒介の依頼を受け、1 か月の借賃24 万円(消費税等相当額を含まない。)、権利金1,400 万円(権利設定の対価として支払われるもので、返還されないものをいい、消費税等相当額を含まない。)の賃貸借契約を成立させ、依頼者の双方からそれぞれ52 万8,000円を報酬として受領したことは、宅地建物取引業法に違反する。
イ 現に長期間にわたって居住の用、事業の用その他の用途に供されておらず、かつ将来にわたり居住の用、事業の用その他の用途に供される見込みがない宅地(1 か月の借賃5 万円。消費税等相当額を含まない。)について、Aは貸主から代理を依頼され、Bは借主から代理を依頼され、賃貸借契約が成立したので、Aは貸主から4 万円を、Bは、代理の依頼を受けるに当たって、報酬が借賃の1.1 か月分を超えることについて借主から承諾を得たうえで、借主から7 万円を報酬として受領したことは、宅地建物取引業法に違反しない。
ウ Aは売主から媒介の依頼を、Bは買主から媒介の依頼を、それぞれ受けて、代金200 万円(消費税等相当額を含み、土地代金は90 万円である。)の土地付建物の売買契約を成立させた場合に、依頼者と宅地建物取引業者との間であらかじめ報酬の額を定めていなかったときは、売主はAに対して少なくとも10 万4,500円、買主はBに対して少なくとも10 万4,500円を支払わなければならない。
選択肢
解説
結論 → 詳細 → 補足 の 3 層構成
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解説
結論 → 詳細 → 補足 の 3 層構成
各選択肢の解説
- ア
ア、イ
誤り。記述ウも誤りなのに、選択肢1はそれを含んでいないため、「誤っているもの全て」を掲げていない。記述ア:居住用建物以外の貸借で権利金が授受される場合、権利金を売買代金とみなして報酬を計算できる(報酬告示第6)。1,400万円×3%+6万円=48万円に消費税を加えた52万8,000円まで、依頼者それぞれから受領できる。したがって「違反する」とする記述アは誤り。記述イ:長期空家等の特例(告示第10)で借賃の2.2倍まで受領できるのは、貸主から受ける報酬に限られる。借主の代理をしたBが借主から受けられる上限は、借賃1か月分×1.1=5万5,000円である(告示第5)。承諾があっても7万円の受領は違反となるため、「違反しない」とする記述イは誤り。
- イ
イ、ウ
誤り。選択肢2は記述アを欠く。記述イ:長期空家等の特例(告示第10)で借賃の2.2倍(11万円)まで受領できるのは、貸主から受ける報酬に限られる。借主の代理をしたBが借主から受けられる上限は、借賃1か月分×1.1=5万5,000円である(告示第5)。承諾があっても7万円の受領は違反となるため、「違反しない」とする記述イは誤り。記述ウは後述のとおり誤り。
- ウ
ア、ウ
誤り。選択肢3は記述イを欠く。記述ウ:報酬告示は受領できる額の上限を定めたもので、依頼者に最低額の支払義務を課すものではない。税抜代金は、土地90万円に建物の税抜額100万円を加えた190万円。190万円×5%=9万5,000円に消費税を加えた10万4,500円は上限にすぎない(宅建業法46条、告示第2)。したがって「少なくとも支払わなければならない」とする記述ウは誤り。
- エ
ア、イ、ウ
正しい(正解)。記述ア・イ・ウはすべて誤りなので、その全てを掲げた選択肢4が正答である。
分野「宅建業法」の学習ポイント
この問題の理解を「分野全体の力」に広げるための足がかり
- 何が問われるか
- 本問の分野で問われる代表的な知識・用語の整理。
- 学習の進め方
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