産業の事業者数が増え始めると社会的正統性が高まり参入しやすくなるが、さらに増えると競争が激化して設立率は下がり退出率は上がる。
令和8年度 中小企業診断士 企業経営理論 問21
第21問産業における事業者の設立率と退出率について、組織エコロジー論における密度依存効果(density dependence)に基づく記述として、最も適切なものはどれか。なお、本問における「密度」とは、当該産業の事業者数を指す。
選択肢
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各選択肢の解説
- ア
密度が高まると委託・外注や設備レンタルなどが発達し、設立率と退出率はともに上昇する。他方、密度が一定水準を超えた後も設立・退出の容易化が続くため、両率は高い水準で推移する。
初期の正統化と後期の競争という密度依存の二つの作用を説明していない。
- イ
密度が高まると社会的正統性が向上・確立し、設立率は上昇し退出率は低下する。他方、密度が一定水準を超えると需要・販路などをめぐる競争圧が増大し、設立率は低下し退出率は上昇する。
正しい。低密度期は正統性、高密度期は競争圧がそれぞれ強く働く。
- ウ
密度が高まると設立手続(許認可手続)の運用や公的支援が整い、設立率は上昇し退出率は低下する。他方、密度が一定水準を超えると監督強化や支援縮小により、設立率は低下し退出率は上昇する。
許認可や支援の変更は密度依存モデルの基本的な説明要因ではない。
- エ
密度が高まると同業者間の協働(共同開発・共同販促など)が進み、設立率は上昇し退出率は低下する。他方、密度が一定水準を超えた後も協働が維持されるため、設立率の上昇と退出率の低下が続く。
高密度期でも競争圧が増すため、協働だけで設立増・退出減が続くとはいえない。
- オ
密度が高まると認証制度などが整い設立要件が厳格化するため、設立率は低下する。他方、密度が一定水準を超えた後も既存事業者は情報共有や支援を得やすく、退出率も低下する。
初期の正統性向上による設立率上昇と退出率低下を逆にしている。
解説・公式出典について
解説は学習支援用に作成したもので、試験実施機関による公式解説ではありません。 事実誤認・選択肢の取り違え・最新法令の反映漏れ等を含む可能性があるため、 重要な判断は必ずリンク先の公式資料でご確認ください。
最終更新:
一般社団法人日本中小企業診断士協会連合会「令和8年度 中小企業診断士第1次試験 C 企業経営理論」
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