強迫症では、不合理だと分かっていても繰り返し浮かぶ考え(強迫観念)と、それを打ち消すための繰り返しの行為(強迫行為)がみられます。
第60回(2025年実施) 作業療法士 午後 問100
強迫症〈強迫性障害〉の症状で正しいのはどれか。
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患者さんは、これらが不合理だと自覚しながら止められずに苦しみます。そのため、強迫観念を不合理であると認識しているという選択肢が正答です。
各選択肢の解説
- 1
強迫行為中の記憶は残らない。
誤り。強迫行為中も意識は清明で、行っている内容を覚えています。解離などの意識障害や記憶障害を示す疾患とは区別されます。ただし、確認行為を繰り返すうちに、確認したかどうかへの確信が持てなくなることはあります。
- 2
家族を巻き込むことは稀である。
誤り。家族に確認や保証を求めたり、儀式への協力を強いたりして、家族を巻き込むことはよくあります。そのため、家族を巻き込むことは稀とはいえません。
- 3
強迫観念は睡眠中も持続している。
誤り。強迫観念は覚醒中に生じる思考で、睡眠中は意識活動が低下するため持続しません。むしろ、強迫症状によって入眠が妨げられることはあります。
- 4
強迫行為を命令する幻聴に怯えている。
誤り。行為を命令する幻聴は、統合失調症などの精神病症状です。強迫観念は自分の考えだと自覚されており、外から聞こえる声ではありません。
- 5
強迫観念を不合理であると認識している。
正しい。強迫症の患者さんは、強迫観念や強迫行為が不合理で過剰だと自覚しています。それでも不安のために抑えられず、苦痛を感じます。この自覚(病識)は、妄想との重要な鑑別点です。
解説・公式出典について
解説は学習支援用に作成したもので、試験実施機関による公式解説ではありません。 事実誤認・選択肢の取り違え・最新法令の反映漏れ等を含む可能性があるため、 重要な判断は必ずリンク先の公式資料でご確認ください。
最終更新:
出典:厚生労働省「第60回作業療法士国家試験」午後 第100問。解説は独自作成。
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