同一物について所有権と他の物権が同一人に帰属すれば、原則として他の物権は混同により消滅する。
令和6年度 10月試験 宅地建物取引士 学科 問6
法令基準日: 2024-04-01(この日の制度で解答)
Aの所有する甲土地にBを地上権者とする地上権(以下この問において「本件地上権」という。)が設定され、その旨の登記がされた後に、甲土地にCを抵当権者とする抵当権が設定され、その旨の登記がされた場合における次の記述のうち、民法の規定によれば、正しいものはいくつあるか。
ア BがAとの売買契約に基づき、甲土地の所有権を取得したときは、本件地上権は消滅する。
イ Aが死亡してBがAを単独相続し、甲土地の所有権を取得したときは、本件地上権は消滅する。
ウ BがAとの代物弁済契約に基づき、甲土地の所有権を取得したときは、本件地上権は消滅する。
エ BがAとの贈与契約に基づき、甲土地の所有権を取得したときは、本件地上権は消滅する。
選択肢
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ただし、その物が第三者の権利の目的であるときは消滅しない(民法179条1項ただし書)。甲土地にはCの抵当権が設定されている。そのため、Bがどの原因で所有権を取得しても本件地上権は消滅しない。仮に消滅すれば、後順位のCの抵当権が地上権の負担のない土地を把握することになり、Bが不利益を受ける。ア(売買)・イ(相続)・ウ(代物弁済)・エ(贈与)はいずれも「消滅する」としている点で誤り。正しいものは「なし」である。
各選択肢の解説
- ア
一つ
選択肢1「一つ」は誤り。ア〜エのうち正しい記述は一つもない(民法179条1項ただし書)。
- イ
二つ
選択肢2「二つ」は誤り。取得原因が売買・相続・代物弁済・贈与のいずれであっても結論は変わらない。正しい記述はない。
- ウ
三つ
選択肢3「三つ」は誤り。甲土地が第三者Cの抵当権の目的である以上、地上権はいずれの場合も存続する。
- エ
なし
選択肢4「なし」が正しい(正答)。ア〜エはすべて誤りである。
分野「権利関係」の学習ポイント
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- 何が問われるか
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