同径の2本を折り返すと電流比2によるインピーダンス変換比は4、実効長は2倍。等価的に太くなるため広帯域で、約300Ω級の平行二線との整合もしやすい。
令和8年度 7月試験 第二級陸上無線技術士 無線工学B 問10
次の記述は、図に示す折返し半波長ダイポールアンテナを半波長ダイポールアンテナと比べたときの特徴について述べたものである。[ ]内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。ただし、2本の素子(導線)は同じ太さ及び材質で、きわめて接近して平行であるものとする。また、アンテナの電流分布は、正弦波状とする。
(1) 2本の素子の長さが1/2波長であるので、両素子の電流分布は、半波長ダイポールアンテナと同じ振幅、位相で、向きが等しい分布となる。利得はほぼ同じであるが、入力インピーダンスは約[A]倍、アンテナの実効長は約[B]倍になる。
(2) 半波長ダイポールアンテナより[C]であり、また、平行二線式給電線との整合がしやすくなる。
選択肢
解説
結論 → 詳細 → 補足 の 3 層構成
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解説
結論 → 詳細 → 補足 の 3 層構成
詳細Layer 2展開閉じる
同径・同材質・近接2線の正弦波電流、理想折返しダイポール
補足Layer 3展開閉じる
Rfold≈4Rdipole
le,fold≈2le,dipole
Pavailable∝le²/R → (2le)²/(4R)=le²/R
原図の平行2線は両端で接続し、一方の中央に給電間隙がある。全体の水平長がλ/2で、各辺をλ/2の四角形ループと誤読しない。
各選択肢の解説
- 1
A 2/B 3/C 狭帯域
同径2素子の折返し構造では給電点電流に対する等価放射電流が2倍になるので、入力抵抗は4倍、実効長は2倍。3倍や狭帯域ではない。
- 2
A 2/B 2/C 狭帯域
実効長2倍はよいが、抵抗の変換比は電流比の二乗で4倍である。また折返し形は単独の細い半波長素子より広帯域になる。
- 3
A 4/B 3/C 広帯域
入力インピーダンス4倍と広帯域は正しいが、実効長は2倍である。利得と実効開口が同程度で、抵抗が4倍なら誘起電圧は2倍となる。
- 4
A 4/B 2/C 狭帯域
4倍、2倍は正しいが、同じ太さの2線を近接させた折返し構造は等価的に太い素子として働き、通常は広帯域になる。
- 5
A 4/B 2/C 広帯域
同径の2本を折り返すと電流比2によるインピーダンス変換比は4、実効長は2倍。等価的に太くなるため広帯域で、約300Ω級の平行二線との整合もしやすい。
解説・公式出典について
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