これが誤りである。海上は反射面がなめらかで強い反射波が生じやすく、屈折率の層状構造やダクトも形成されやすいため、一般に陸上よりフェージングを生じやすい。
令和8年度 7月試験 第二級陸上無線技術士 無線工学B 問16
次の記述は、地上系固定マイクロ波通信におけるフェージングの一般的な特徴について述べたものである。このうち誤っているものを下の番号から選べ。
選択肢
解説
結論 → 詳細 → 補足 の 3 層構成
展開閉じる
解説
結論 → 詳細 → 補足 の 3 層構成
詳細Layer 2展開閉じる
直接波と遅延波による多重通路
補足Layer 3展開閉じる
H(f)=a₀+a₁e^(−j2πfτ)
τ≠0なら振幅・位相がfに依存し、帯域内で非平たんな応答は波形ひずみを生む。海上の発生しにくいという断定を選ぶ。
各選択肢の解説
- 1
フェージングは、伝搬路が長いほど発生しやすい。
正しい一般的傾向である。長い伝搬路では屈折率変動や多重通路の影響が累積し、直接波と遅延波の干渉による変動が生じやすい。
- 2
フェージングは、陸上伝搬路に比べて、海上伝搬路の方が発生しにくい。
これが誤りである。海上は反射面がなめらかで強い反射波が生じやすく、屈折率の層状構造やダクトも形成されやすいため、一般に陸上よりフェージングを生じやすい。
- 3
フェージングは、伝搬路の平均地上高が低いほど発生しやすい。
正しい一般的傾向である。地表近くでは大気の温湿度勾配や地表反射の影響を受けやすく、平均地上高が低いほど多重通路変動が問題になりやすい。
- 4
フェージングは、山岳地帯を通る伝搬路に比べて、平地の上を通る伝搬路の方が発生しやすい。
正しい一般的傾向である。平地では鏡面反射の成分や層状大気による複数の到来波が生じやすい。山岳の回折損失が大きいこととは別の評価である。
- 5
周波数選択性フェージングが発生すると、受信信号に波形ひずみが生じやすい。
正しい。遅延の異なる波が干渉すると周波数ごとに振幅・位相特性が変わるため、信号帯域の一部だけが落ち込み、波形ひずみを生じやすい。
解説・公式出典について
解説は学習支援用に作成したもので、試験実施機関による公式解説ではありません。 事実誤認・選択肢の取り違え・最新法令の反映漏れ等を含む可能性があるため、 重要な判断は必ずリンク先の公式資料でご確認ください。
最終更新:
公益財団法人 日本無線協会
制作・確認範囲・誤り報告の手順は 静的解説の確認方針で説明しています。出典リンクや自動テストだけで、解説全体の正確性が保証されるわけではありません。
この問題を AI と深掘りする
用語解説・選択肢分析・類題生成をその場で対話。クイズモードでは解答→解説がゼロ遷移。
関連する問題
無線工学B の他の問題
- 第二級陸上無線技術士2026年1月試験 無線工学B 問1A-1 自由空間の固有インピーダンス 𝑍0〔Ω〕を表す式として、正しいものを下の番号から選べ。ただし、自由空間中の誘電率及 び透磁率をそれぞれ 𝜀0〔F/m〕、𝜇0〔H/m〕とする。
- 第二級陸上無線技術士2026年1月試験 無線工学B 問2比誘電率が9で、比透磁率が1の均一な媒質中における平面波の位相速度の値として、最も近いものを下の番号から選べ。ただし、媒質の導電率は零(0)とする。
- 第二級陸上無線技術士2026年1月試験 無線工学B 問3A-3 次の記述は、円形の開口面アンテナの利得とビームの電力半値幅について述べたものである。 内に入れるべき字句の正 しい組合せを下の番号から選べ。ただし、開口面の直径は波長に比べて大きく、波長及び開口効率は一定であり、アンテナの損 失はなく、開口面上の電磁界分布は一様で…
- 第二級陸上無線技術士2026年1月試験 無線工学B 問4A-4 次の記述は、微小ダイポールを正弦波電流で励振した場合に発生する電磁界の成分について述べたものである。このうち正し いものを下の番号から選べ。
- 第二級陸上無線技術士2026年1月試験 無線工学B 問5A-5 半波長ダイポールアンテナを共振状態で用いるために必要な短縮率δ×100〔%〕の値として、最も近いものを下の番号から選 べ。ただし、アンテナの放射抵抗をR〔Ω〕、アンテナの波動インピーダンスを300〔Ω〕とすれば、アンテナの入力インピーダ ンスZin は、次式で表されるも…
他試験の同テーマ問題
トピック「無線工学B」を扱う他試験区分の過去問
- 第一級陸上無線技術士2026年1月試験 無線工学B 問1A-1 次の記述は、電界 𝑬 〔V/m〕と磁界 𝑯 〔A/m〕に関…
- 第一級陸上無線技術士2026年1月試験 無線工学B 問2A-2 次の記述は、アンテナの特性について述べたものである。 内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。 (1) 同じ特性を持つアンテナ素子を平行に2 個並べたアンテナの指向性は、アンテナ単体の指向性に A を掛けたものに 等しい。 (2) 半波長ダイ…
- 第一級陸上無線技術士2026年1月試験 無線工学B 問3A-3 次の記述は、半波長ダイポールアンテナの実効面積を求める過程について述べたものである。 内に入れるべき字句の正 しい組合せを下の番号から選べ。ただし、波長を 𝜆〔m〕とする。 (1) 電界強度が 𝐸〔V/…
- 第一級陸上無線技術士2026年1月試験 無線工学B 問4A-4 自由空間において、放射電力が等しい微小ダイポールと半波長ダイポールアンテナによって最大放射方向の同じ距離の点に生 じるそれぞれの電界強度E1 及びE2〔V/m〕の比E1/E2 の値として、最も近いものを下の番号から選べ。ただし、√5 = 2.24 と する。 1 0.…
- 第一級陸上無線技術士2026年1月試験 無線工学B 問5A-5 周波数が60〔MHz〕の電波を素子の太さが等しい二線式折返し半波長ダイポールアンテナで受信したとき、図に示す等価回路 のようにアンテナに接続された受信機の入力端子ab 間における電圧が6〔mV〕であった。このときの受信点に…
